(仮訳)ラ・パルマ産の新種Lyophyllum rosae-mariae
Vizzini, A. & Contu, M., 2010, Lyophyllum rosae-mariae sp. nov. (Basidiomycota, Agaricomycetes) from La Palma (Canary Islands, Spain). Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdfs/MC1_9.pdf [Accessed September 6, 2014].
【R3-01075】2014/09/07投稿

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3行まとめ

カナリア諸島、ラ・パルマ島のマツ林で採集されたシメジ属菌の形態学的検討を行い、Lyophyllum rosae-mariaeとして新種記載した。
本種の詳細な記載文と子実体のカラー写真、顕微鏡的形質のスケッチを掲載した。
本種は襞が乾燥すると黒変し、担子胞子が小型で球形、平滑であることなどで特徴づけられた。
Spain, Canary Islands, La Palma, Pared Vieja

(新種)

Lyophyllum rosae-mariae Contu & Vizzini
語源…採集者のアマチュア菌学者、Rose Marie Dähnckeに献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lyophyllum helvella
本種より傘が暗色
本種と異なり傘の縁部が通常外側に巻く
本種と異なり襞が帯褐灰色ではなく灰色
本種と異なり襞が褐変しない
本種より肉が詰まっている
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より傘表皮が顕著にゼラチン化する
Lyophyllum subeustygium
スペインに分布する
本種より傘が暗色
本種と異なり襞が帯褐灰色ではなく灰色
本種と異なり襞を傷つけたり触れたりすると褐変ではなく黒変する
本種より柄が暗色
本種と異なり柄がしばしば根状である
本種と異なり肉に穀粉臭がある
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形
Lyophyllum eustygium
本種より子実体全体が淡色
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
Lyophyllum paelochroum
傘が褐色を帯びる
襞に黒変性がある
柄が褐色を帯びる
本種と異なり襞が乾燥すると黒変するのではなく傷つくと速やかに黒変する
本種と異なり肉が傷つくと速やかに黒変する
本種と異なり肉に穀粉臭がある
本種と異なり肉に穀粉様の味がある
本種より担子器のサイズがずっと大きい
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
Lyophyllum amariusculum
本種より傘が暗色
本種より襞が暗色
本種より柄が暗色
本種と異なり肉に苦味がある
Lyophyllum leptosarx
本種と異なりヨーロッパに分布しない
本種と異なり傘が黒褐色、のちに帯灰色になる
本種と異なり柄表面が繊維状ではなく無毛
本種と異なり肉に明瞭な青変性がある
本種と異なり肉に強い未熟なトウモロコシ様の臭いがある
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく広楕円形
Lyophyllum ochrocinerascens
本種と異なりヨーロッパに分布しない
本種と異なり傘が白色~帯黄色、のちに帯灰色になる
本種と異なり襞が灰色に変色する
本種と異なり襞がやや垂生状の直生ではなく短く垂生する
本種より担子器のサイズがずっと大きい
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい