(仮訳)中国においてブルーベリーに茎枯病を引き起こす新種、Macrophomina vaccinii
Zhao, L. et al. 2019. Macrophomina vaccinii sp. nov. causing blueberry stem blight in China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/35015/ [Accessed July 28, 2019] 【R3-06444】2019/7/29投稿

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3行まとめ

中国福建省において茎枯病の症状を呈したブルーベリーから分離された菌を検討し、Macrophomina vacciniiとして新種記載した。
本種は分生子殻が大型で分生子が幅広く、菌核が小さいことなどで類縁種と区別された。
接種試験により本種のブルーベリーに対する病原性を確かめた。
中国福建省南平市建陽区回龍郷

(新種)

Macrophomina vaccinii Y. Zhang ter & L. Zhao
語源…スノキ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Macrophomina phaseolina
中国に分布する
同じブルーベリーを宿主とする
ITS+tef-1α+TUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく熱帯域やセルビアなどに分布する
本種と異なり約500種の植物を宿主とする多犯性菌である
本種と異なり宿主に炭腐病を引き起こす
本種より分生子殻のサイズが小さい
本種より菌核のサイズが大きい
本種より分生子の幅が狭い
ITS+tef-1α+TUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Macrophomina pseudophaseolina
ITS+tef-1α+TUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブルーベリーではなくラッカセイなど6種の植物を宿主とする
本種と異なり宿主に炭腐病を引き起こす
本種より分生子殻のサイズが小さい
本種より分生子の幅が狭い
本種より菌核のサイズが大きい
ITS+tef-1α+TUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Macrophomina euphorbiicola
ITS+tef-1α+TUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブルーベリーではなくRicinus communisおよびJatropha gossypiifoliaを宿主とする
本種と異なり宿主に炭腐病を引き起こす
ITS+tef-1α+TUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される