(仮訳)Rubroboletus legaliaeの肉眼的変異、特にBoletus spinariiについて
Janda, V. et al., 2017. Macroscopic variability of Rubroboletus legaliae with special regard to Boletus spinarii. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM69103.pdf [Accessed June 19, 2017].
【R3-04130】2017/06/19投稿

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3行まとめ

チェコ産標本に基づき、Rubroboletus legaliaeの肉眼的形質の種内変異を記述した。
中央ボヘミア州産の標本をエピタイプ標本に指定した。
また、Boletus spinariiについて再検討し、本種と同種であることを示した。
Czech Republic, South Bohemia, Turovec near Sezimovo Ústí, on dike of Luční Pond (Luční National Nature Monument)

(その他掲載種)

Boletus spinarii Hlavácek
※本種のネオタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

Czech Republic, Central Bohemia,Záhornice near Městec Králové, on bank of Jakubský Pond

(その他掲載種)

Rubroboletus legaliae (Pilát & Dermek) Della Maggiora & Trassinelli
※本種のエピタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Rubroboletus rubrosanguineus
チェコなどに分布する
肉眼的形態にほとんど差異を認めないほど類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じRubroboletusクレードに含まれる)
本種と異なり亜高山帯森林に分布する
本種と異なりコナラ属などではなくモミ属、トウヒ属、ブナ属植物の樹下に発生する
本種より子実体が赤色を帯び、典型的には帯紫色~血赤色を帯びる
本種より孔口の赤色が永く残る
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rubroboletus rhodoxanthus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じRubroboletusクレードに含まれる)
本種と異なり柄のほぼ全長を鮮赤色の網目が覆う
本種より肉の黄色が強い
本種と異なり肉に果実臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rubroboletus satanas
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じRubroboletusクレードに含まれる)
本種より子実体がしっかりとしている
本種と異なり傘が淡い帯灰色で通常赤色や紫色を帯びない
本種と異なり肉が類白色
本種と異なり肉が弱くしか青変しない
本種と異なり肉に成熟時特有の不快臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Butyriboletus regius
本種と異なり孔口が常に黄色
本種と異なり孔口が幼時縁シスチジアの層により閉鎖する
本種と異なり肉が青変しない
本種と異なり肉の臭いが不明瞭