(仮訳)インドにおいて脂漏性皮膚炎患者および健常者から分離された新種の酵母、Malassezia arunalokei
Honnavar, P. et al., 2016. Malassezia arunalokei sp. nov., a Novel Yeast Species Isolated from Seborrheic Dermatitis Patients and Healthy Individuals from India. Journal of Clinical Microbiology. Available at: http://jcm.asm.org/content/54/7/1826.full [Accessed October 13, 2017].
【R3-04477】2017/10/13投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

インドで実施した前向き症例対照研究において、脂漏性皮膚炎患者および健常者から分離された酵母を検討し、Malassezia arunalokeiとして新種記載した。
形態学的検討のほか、分子系統解析、RFLP解析、蛍光AFLP解析を実施し、本種が近縁種のM. restrictaと区別されることを示した。
EF1-α遺伝子のエクソン1を本属の系統解析で初めて用い、この領域でも両種が区別可能であることを示した。
Chandigarh, India

(新種)

Malassezia arunalokei Honnavar, Rudramurthy, & Prasad
語源…医真菌学者のArunaloke Chakrabarti氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Malassezia restricta
脂漏性皮膚炎患者の皮膚から分離される
カタラーゼ活性が陰性である
40°Cで生育不能
D1/D2、ITS、IGS1、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコロニーが類白色~クリーム色ではなく淡い帯黄褐色
本種と異なりコロニーが平らではなく平ら~やや隆起する
本種と異なりコロニー縁部が全縁なのではなく浅裂する
本種と異なりコロニー表面に光沢があるのではなく鈍い
本種より酵母細胞のサイズが小さい
本種と異なり酵母細胞が球形~卵状ではなく球形~楕円形
本種ほど37°Cでの生長が良好でない
D1/D2、ITS、IGS1、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSに6.4%の差異)
PCR-RFLP(制限酵素BglI)のバンドパターンで区別される
FAFLPのバンドパターンで区別される(類似度25%)