(仮訳)ウサギの皮膚から分離された酵母の新種Malassezia cuniculi
Cabañes, FJ., Vega, S. & Castellá, G., 2011. Malassezia cuniculi sp. nov., a novel yeast species isolated from rabbit skin. Medical mycology. Available at: http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3109/13693786.2010.493562 [Accessed August 1, 2015].
【R3-02063】2015/08/02投稿

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3行まとめ

ウサギの皮膚の脂質好性菌類相調査において分離された酵母の一種を検討し、Malassezia cuniculiとして新種記載した。
本種はどの同属他種とも表現型が完全には一致せず、分子系統解析で独自の系統を形成した。
本研究により、ウサギ皮膚にもMalassezia属酵母が存在することが確かめられた。
Barcelona, Spain

(新種)

Malassezia cuniculi J. Cabañes & G. Castellá
語源…ウサギの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Malassezia caprae
脂質要求性を有する
カタラーゼおよびβ-グルコシダーゼ活性を有する
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヤギおよびウマを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく球形~楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なり40℃で生育不能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia dermatis
脂質要求性を有する
カタラーゼ活性を有する
40℃で生育可能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒトを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく球形~楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なりCremophor ELを資化可能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia equina
脂質要求性を有する
カタラーゼ活性を有する
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくウマおよびウシを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なりβ-グルコシダーゼ活性を欠く
本種と異なり40℃で生育不能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia furfur
脂質要求性を有する
カタラーゼ活性を有する
40℃で生育可能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒト、ウシ、ゾウ、ブタ、サル、ダチョウ、ペリカンを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく球形、楕円形、円筒形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なりCremophor ELを資化可能のことがある
本種と異なりβ-グルコシダーゼ活性を欠くことがある
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia globosa
細胞が球形
脂質要求性を有する
Tween希釈試験で全ての濃度で陰性
カタラーゼ活性を有する
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒト、チーター、ウシを宿主とする
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりβ-グルコシダーゼ活性を欠く
本種と異なり40℃で生育不能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia japonica
脂質要求性を有する
カタラーゼ活性を有する
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒトを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく球形~楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なり40℃で生育不能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia nana
脂質要求性を有する
カタラーゼ活性を有する
37℃で生育可能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくネコ、ウシ、イヌを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なりβ-グルコシダーゼ活性を欠く
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia obtusa
脂質要求性を有する
Tween希釈試験で全ての濃度で陰性
カタラーゼおよびβ-グルコシダーゼ活性を有する
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒトを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく楕円形~円筒形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なり40℃で生育不能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia pachydermatis
カタラーゼおよびβ-グルコシダーゼ活性を有する
40℃で生育可能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくイヌ、ネコ、肉食動物、鳥類を宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なり脂質要求性を欠くことがある
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なりCremophor ELを資化可能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia restricta
脂質要求性を有する
Tween希釈試験で全ての濃度で陰性
37℃で生育可能なことがある
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒトを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく球形~楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりカタラーゼおよびβ-グルコシダーゼ活性を欠く
本種と異なりβ-グルコシダーゼ活性を欠く
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia slooffiae
脂質要求性を有する
カタラーゼ活性を有する
40℃で生育可能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒト、ブタ、ヤギ、ヒツジを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく楕円形~円筒形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なりβ-グルコシダーゼ活性を欠く
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に56塩基[10%]の差異、ITSに377塩基[51.7%]の差異)
Malassezia sympodialis
脂質要求性を有する
カタラーゼおよびβ-グルコシダーゼ活性を有する
40℃で生育可能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒト、ウシ、ヤギ、ヒツジを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なりCremophor ELを資化可能のことがある
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia yamatoensis
脂質要求性を有する
カタラーゼ活性を有する
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウサギではなくヒトを宿主とする
本種と異なり細胞が球形ではなく楕円形
本種と異なりmDA培地で生育可能
本種と異なりTween希釈試験で全ての濃度で陰性ではなく少なくとも一部の濃度で陽性
本種と異なり40℃で生育不能
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される