2015年4月19日 （仮訳）韓国のホウライタケ型およびモリノカレバタケ型菌類(6)：ホウライタケ属Marasmius節 Antonín, V. et al., 2014. Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 6. Marasmius sect. Marasmius. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354013001459 [Accessed April 19, 2015]. 【R3-01749】2015/04/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 （シリーズ） Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 1. Three interesting species of Crinipellis (Basidiomycota, Marasmiaceae)（Mycotaxon、2009年） Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 2. Marasmius sect. Globulares（Persoonia、2010年）(R3-01109) Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 3. Two new taxa of Marasmius sect. Sicci with caulocystidia and/or setae（Mycotaxon、2010年） Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 4. Marasmius sect. Sicci（Mycological Progress、2012年） Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 5. Marasmius sect. Hygrometrici（Mycotaxon、2012年） Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 6. Marasmius sect. Marasmius（Mycoscience、2014年）（本記事） Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 7. Gymnopus sect. Androsacei （Mycological Progress、2014年）(R3-00362) 3行まとめ 韓国産のホウライタケ属Marasmius節の菌類を検討し、5種の詳細な記載および検索表を掲載した。 そのうち、フジの葉に発生したMarasmius wisteriaeは新種であり、M. rotulaと同定されていた宮崎県産の標本も本種である可能性が示唆された。 M. bulliardiiなど4種は韓国新産種として報告され、これら5種の分類学的位置はITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析でも裏付けられた。 韓国江原道春川市江原大学校実験林 （新種） Marasmius wisteriae Antonín, R. Ryoo & H.D. Shin 語源…フジの 【よく似た種との区別】 Marasmius pandoanus 本種と異なり傘が帯褐橙色~淡褐色ではなく白色 本種より担子胞子のサイズが大きい Marasmius oaxacanus 本種と異なり傘が帯褐橙色~淡褐色ではなく白色 本種より襞が密 本種と異なり襞の枚数が6-7ではなく10-14 本種より担子胞子のサイズが大きい Marasmius arimanus 本種と異なり襞が縁取られる 本種より担子胞子のサイズが大きい Marasmius rotalis 同じMarasmius節Marasmius亜節に含まれる 韓国に分布する 腐朽葉に発生する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （韓国新産種） Marasmius tubulatus Petch 【よく似た種との区別】 Marasmius rotalis 同じMarasmius節Marasmius亜節に含まれる 韓国に分布する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり腐朽葉ではなく枝に発生する 本種と異なり傘が淡褐色~帯褐橙色ではなく淡灰色 本種より襞が密 本種と異なり襞の枚数が6-7ではなく13-16 本種より担子胞子の幅が狭い 本種より担子胞子のQ値が大きい ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （韓国新産種） Marasmius bulliardii Quél. ※論文中ではagg. とされている。 （韓国新産種） Marasmius rotalis Berk. & Broome ※論文中ではagg. とされている。 【よく似た種との区別】 Marasmius wisteriae 同じMarasmius節Marasmius亜節に含まれる 韓国に分布する 腐朽葉に発生する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius tubulatus 同じMarasmius節Marasmius亜節に含まれる 韓国に分布する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり枝ではなく腐朽葉に発生する 本種と異なり傘が淡灰色ではなく淡褐色~帯褐橙色 本種より襞が疎 本種と異なり襞の枚数が13-16ではなく6-7 本種より担子胞子の幅が広い 本種より担子胞子のQ値が小さい ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （韓国新産種） Marasmius ruforotula Singer