(仮訳)Marchandiomyces aurantiacusのテレオモルフである新属新種Marchandiobasidium aurantiacum
Diederich, P., Schultheis, B, & Blackwell, M. 2003. Marchandiobasidium aurantiacum gen. sp. nov., the teleomorph of Marchandiomyces aurantiacus (Basidiomycota, Ceratobasidiales). Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208612241 [Accessed August 23, 2021] 【R3-08714】2021/8/23投稿

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3行まとめ

ベルギーおよびルクセンブルクで発見された地衣生菌Marchandiomyces aurantiacusのテレオモルフを新属新種Marchandiobasidium aurantiacumとして記載した。
本種の近縁種、Marchandiomyces corallinusのドリポア、パレンテソームなどの超微細構造(以前観察したが未公表であった)はツノタンシキン目の典型であった。
本属の子実体の形質は単型属のWaiteaに類似していたが、別属として扱うべきだとした。
Belgium, Lorraine distr., Lischert

(新種)

Marchandiobasidium aurantiacum Diederich & Schultheis
語源…(属名)Marchandiomyces属+担子器/(種小名)アナモルフのMarchandiomyces aurantiacusより
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Waitea circinata
菌核が帯桃色~橙色または帯褐色
担子器が類壺形~類円筒形
担子器が4胞子性
担子器の小柄が短い
担子器の小柄が屈曲する
担子胞子が楕円形で基部が截断状
担子器に横隔壁を有することがある
シスチジアを欠く
ハイフィディアを欠く
“superior hyphae”の幅が類似している
“basal hyphae”がねじれる
菌糸にクランプを欠く
光学顕微鏡下でドリポアおよびパレンテソームが視認できる
本種と異なり腐生性のことがある
本種と異なりムカデゴケ属地衣ではなく穀物、芝草、マメ科植物などに生じるか土壌から分離される
本種より菌核のサイズが大きい
本種と異なり菌核表面がゼラチン質に覆われて輝く
本種より担子器のサイズがずっと小さい
本種と異なり担子器基部に”probasidial bladder”を有することが決してない
本種より担子胞子のサイズが小さい
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(先行研究)