(仮訳)インド中部において土壌から分離された好ケラチン菌の新属Matsushimamyces
Sharma, R., Sharma, R. & Crous, PW., 2015. Matsushimamyces, a new genus of keratinophilic fungi from soil in central India. IMA Fungus. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/ima/imafung/pre-prints/content-j5_Vol6_no2_Article5 [Accessed October 14, 2015].
【R3-02284】2015/10/14投稿

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3行まとめ

インド、マディヤ・プラデーシュ州において土壌からヘアーベイト法で分離された菌を検討し、新属新種Matsushimamyces bohaniensisとして記載した。
本種は顕著な大型の、暗褐色紡錘形の分生子を形成することなどで特徴づけられ、類似の属とは分生子形成細胞や分生子の形態で区別された。
分子系統解析では本属がプレオスポラ目ラトルア科に属すること、Polyschema venustumも本属に含まれることなどが示された。
India, Madhya Pradesh, Bohani near Gadarwara, Narsinghpur

(新種)

Matsushimamyces bohaniensis Rahul Sharma, Rohit Sharma & Crous
語源…(属名)日本の菌学者、松島崇氏に献名/(種小名)ボハニ産の
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【よく似た種との区別】
Matsushimamyces venustum
分生子が紡錘形
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じラトルア科クレードに含まれる)
本種と異なり分生子柄が数珠状でない
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子の隔壁数が6-7ではなく5-10
本種よりコロニーの生長が速い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Manoharachariella spp.
本種と異なり分生子柄が数珠状でない
本種と異なり分生子柄の頂部が膨大するという特徴を欠く
本種と異なり分生子が網状胞子である
本種と異なり分生子の基部にしばしば付属糸を有する
Pithomyces spp.
本種と異なり分生子柄にシンポジオ状の小歯を有する
本種と異なり分生子離脱が破裂的
本種と異なり分生子が多細胞胞子または網状胞子である
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく楕円形
Bahugada spp.
本種と異なり分生子柄が分化分生子柄ではなく未分化分生子柄である
本種と異なり分生子柄基部に顕著に淡褐色の細胞を有する
本種と異なり分生子が網状胞子である
Hadrosporium spp.
本種と異なり分生子柄が凝集して子座を形成する
本種と異なり分生子が無色ではなく末端細胞以外が一様に褐色
Septosporiopsis spp.
分生子が多細胞胞子または網状胞子
本種と異なり分生子形成細胞が貫生伸長する
本種と異なり分生子の赤道面に付属糸を有する
Chlamydotubeufia huaikangplaensis
分生子の形態が一見類似している
本種と異なりラトルア科ではなくトゥベウフィア科に含まれる
本種と異なり分生子に垂直方向の隔壁を欠く

(新組み合わせ)

Matsushimamyces venustum (R.F. Castañeda, Guarro & Cano) Rahul Sharma, Rohit Sharma & Crous
旧名:Polyschema venustum R.F. Castañeda
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【よく似た種との区別】
Matsushimamyces bohaniensis
分生子が紡錘形
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じラトルア科クレードに含まれる)
本種と異なり分生子柄が数珠状
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が5-10ではなく6-7
本種よりコロニーの生長が遅い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される