(仮訳)ボリビア、熱帯アンデス産のゴール形成性地衣生菌の新種、Melaspilea tucumana
Flakus, A., Etayo, J. & Kukwa, M., 2014. Melaspilea tucumana, a new gall-forming lichenicolous fungus from the tropical Andes in Bolivia. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282914000188 [Accessed June 27, 2015].
【R3-01959】2015/06/28投稿

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3行まとめ

ボリビア、熱帯アンデスにおいて岩上のトリハダゴケ属(広義)地衣に生じた絶対地衣生菌を検討し、Melaspilea tucumanaとして新種記載した。
本種は初め宿主の地衣体に埋生し、子嚢果は子嚢殻状であるが、成熟すると表在性となり、子嚢果が子嚢盤状になることなどで特徴づけられた。
本種の果托の内側に隔壁を有する周糸状体が見出されたが、それを基にMelaspilea属から分けられたLabrocarpon属の種として記載をしなかった。
Bolivia, Dept. Tarija, Prov. Aniceto Arce, Papachacra, near Papachacra valley

(新種)

Melaspilea tucumana Flakus, Etayo & Kukwa
語源…トゥクマンの(Tucumano-Boliviano植生において採集されたことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Labrocarpon canariense
同じトリハダゴケ属地衣を宿主とする
周糸状体に1-3隔壁を有する
本種と異なり宿主の地衣体にゴールを生じない
本種と異なり子嚢果が凝集して生じるのではなく規則的に散在する
本種と異なり子実層面が広く露出するのではなく唇状(スリット状)
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり果托に暗褐色の色素顆粒が散在する
Melaspilea galligena
同じトリハダゴケ属地衣を宿主とする
宿主にゴールを生じる
子嚢果の形態が類似している
子嚢果の発達様式が類似している
本種と異なりボリビアではなくロシアに分布する
子嚢果が表在性になることがない
本種と異なり子嚢果が丸みを帯びた角形~長形
本種と異なり子実層がI陽性ではなくI陰性
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり側糸が盛んに分枝する
本種と異なり果托内側に周糸状体を有さない
Melaspilea arthonioides
子嚢果の発達様式が類似している