(仮訳)中国南西部産の昆虫病原菌の新種、Metarhizium baoshanense
Chen, Z-H. et al., 2018. Metarhizium baoshanense sp. nov., a New Entomopathogen Fungus from Southwestern China. Pakistan Journal of Zoology. Available at: http://researcherslinks.com/current-issues/Metarhizium-baoshanense-New-Entomopathogen-Fungus/20/1/1603 [Accessed March 11, 2019].
【R3-06026】2019/3/11投稿

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3行まとめ

中国雲南省で土壌から採集された昆虫病原菌の一種を検討し、Metarhizium baoshanenseとして新種記載した。
本種は同じM. anisopliae複合種の近縁種とは分生子のサイズ、PDA培地におけるコロニーの色などが異なっていた。
また、同地で採集されたM. indigoticumのアナモルフを初めて記録した。
中国雲南省保山市太保山

(新種)

Metarhizium baoshanense Z.H. Chen, Ling Xu, X.N. Yang, Y.G. Zhang & Y.M. Yang
語源…保山産の
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【よく似た種との区別】
Metarhizium lepidiotae
同じMetarhizium anisopliae複合種に含まれる
PDA25°C1ヶ月でのコロニーが灰黒色
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種よりフィアライドが短い
本種より分生子の幅が僅かに狭い
本種と異なりPDA25°C12dでのコロニーが帯灰緑色ではなく淡黒色
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Metarhizium guizhouense
同じMetarhizium anisopliae複合種に含まれる
中国に分布する
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアにおける分布が知られている
本種よりフィアライドが短い
本種より分生子が僅かに長い
本種より分生子の幅が僅かに狭い
本種と異なりPDA25°C12dでのコロニーが帯灰緑色ではなく帯黒緑色
本種と異なりPDA25°C30dでのコロニーが灰黒色ではなく暗緑色
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Metarhizium majus
同じMetarhizium anisopliae複合種に含まれる
フィアライドのサイズの範囲が重なる
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリア、フィリピンなどに分布する
本種より分生子のサイズが明瞭に大きい
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Metarhizium indigoticum(ミドリトサカタケ)
同じMetarhizium anisopliae複合種に含まれる
中国に分布する
フィアライドのサイズの範囲が重なる
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが明瞭に大きい
本種と異なりPDA25°C12dでのコロニーが帯灰緑色ではなく暗黒色
本種と異なりPDA25°C30dでのコロニーが灰黒色ではなく黒色
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Metarhizium indigoticum (Kobayasi & Shimizu) Kepler, S.A. Rehner & Humber
ミドリトサカタケ
※本種の無性世代を初めて記録した。
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【よく似た種との区別】
Metarhizium baoshanense
同じMetarhizium anisopliae複合種に含まれる
中国に分布する
フィアライドのサイズの範囲が重なる
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが明瞭に小さい
本種と異なりPDA25°C12dでのコロニーが暗黒色ではなく帯灰緑色
本種と異なりPDA25°C30dでのコロニーが黒色ではなく灰黒色
5.8S–ITS+nrSSU+nrLSU+EF–1α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される