(仮訳)バナナのCladosporium斑点病の原因菌である新属Metulocladosporiella
Crous, PW. et al., 2006. Metulocladosporiella gen. nov. for the causal organism of Cladosporium speckle disease of banana. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756205000559 [Accessed May 31, 2020] 【R3-07366】2020/5/31投稿

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3行まとめ

バナナの病原菌であるCladosporium musaeを、分子系統解析の結果を基に新属Metulocladosporiellaに移した。
さらに本属に、アフリカにおいてバショウ属植物に生じる新種M. musicolaを加えた。
また、C. adianticolaも狭義のCladosporium属から除外する必要があったが、Metulocladosporiella属とは形態的に異なり、属の帰属は保留とした。
Honduras

(新組み合わせ)

Metulocladosporiella musae (E.W. Mason) Crous, Schroers, Groenewald, U. Braun & K. Schubert
旧名:Cladosporium musae E.W. Mason
語源…(属名)”metuloid”(分生子柄の形態から)+Cladosporiella
※本種のエピタイプおよびレクトタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Metulocladosporiella musicola
アフリカに分布する
同じバショウ属植物を宿主とする
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアジア、オセアニア、オーストララシア、中米、南米、カリブ海地域などにおける分布が知られていない
本種ほど培養下で未分化分生子柄を形成する傾向がない
本種より分生子柄が頂部で頻繁に分枝する
本種より分生子形成部位の幅が広い
本種より分生子が長い
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
South Africa, Northern Province, Levubu

(新種)

Metulocladosporiella musicola Crous, Schroers & Groenewald
語源…バショウ属に生息する
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【よく似た種との区別】
Metulocladosporiella musae
アフリカに分布する
同じバショウ属植物を宿主とする
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアジア、オセアニア、オーストララシア、中米、南米、カリブ海地域などにおける分布が知られている
本種より培養下で未分化分生子柄を形成する傾向がある
本種ほど分生子柄が頂部で頻繁に分枝しない
本種より分生子形成部位の幅が狭い
本種より分生子が短い
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cladosporium adianticola R.F. Castañeda
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