(仮訳)南オーストラリア州、カンガルー島に産した新種、Micarea kartana
Kantvilas, G. 2018. Micarea kartana sp. nov. (lichenised Ascomycetes) from Kangaroo Island, South Australia. Swainsona. Available at: https://data.environment.sa.gov.au/Content/Publications/JABG31P055_Kantvilas.pdf [Accessed: April, 24 2018].
【R3-05067】2018/4/26投稿

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3行まとめ

オーストラリア、カンガルー島においてユーカリの腐朽材に生じた地衣の一種を検討し、Micarea kartanaとして新種記載した。
本種はM. prasina複合種に属し、地衣体がゴニオシスト状で、子器が灰色~帯黒色、子嚢胞子に0-1隔壁を有し、ジロホール酸を含むことなどで特徴づけられた。
本新種を含むM. prasina複合種の形質比較表を掲載した。
Australia, South Australia, Kangaroo Island, Grassdale Lagoon

(新種)

Micarea kartana Kantvilas & Coppins
語源…カンガルー島の先住民による呼称、カータ(死の島)より
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Micareae byssacea
同じMicarea prasina複合種に含まれる
地衣体がゴニオシスト状
地衣体にsedifolia灰色色素を含むことがある
本種と異なり地衣体が明るい緑色ではなく緑色~オリーブ緑色
本種と異なり子器が鈍灰色~帯黒色ではなく淡色~灰色~黒色でしばしば斑状
本種と異なり子器の色素が未知のオリーブ色の色素ではなくsedifolia灰色色素である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり粉子を有する
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く
本種と異なり地衣成分として”methoxymicareic acid”を有する
Micareae levicula
同じMicarea prasina複合種に含まれる
地衣体がゴニオシスト状
粉子が知られていない
地衣成分としてジロホール酸を有する
本種と異なり地衣体が明るい緑色ではなく淡い帯緑色
本種と異なり子器が鈍灰色~帯黒色ではなく淡色
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Micareae micrococca
同じMicarea prasina複合種に含まれる
オーストラリアに分布する
地衣体がゴニオシスト状
本種と異なり地衣体が明るい緑色ではなく明るい緑色~オリーブ緑色
本種と異なり子器が鈍灰色~帯黒色ではなく淡色
本種と異なり子器に未知のオリーブ色の色素を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり粉子が知られていないのではなく有する
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く
本種と異なり地衣成分として”methoxymicareic acid”を有する
Micarea prasina
同じMicarea prasina複合種に含まれる
オーストラリアに分布する
地衣体がゴニオシスト状
地衣体にsedifolia灰色色素を含むことがある
本種と異なり地衣体が明るい緑色ではなく淡灰緑色~暗灰緑色
本種と異なり子器が鈍灰色~帯黒色ではなく淡灰色~暗灰色または帯黒色
本種と異なり子器の色素が未知のオリーブ色の色素ではなくsedifolia灰色色素である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり粉子を有する
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く
本種と異なり地衣成分として”micareic acid”を有する
Micareae subviridescens
同じMicarea prasina複合種に含まれる
地衣体がゴニオシスト状
地衣体にsedifolia灰色色素を含むことがある
粉子が知られていない
本種と異なり地衣体が明るい緑色ではなく淡灰緑色~帯青緑色
本種と異なり子器が鈍灰色~帯黒色ではなく淡色~灰色~帯黒色
本種と異なり子器の色素が未知のオリーブ色の色素ではなくsedifolia灰色色素である
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く
本種と異なり地衣成分として”prasinic acid”を有する
Micareae viridileprosa
同じMicarea prasina複合種に含まれる
オーストラリアに分布する
地衣体がゴニオシスト状
地衣体が明るい緑色
地衣成分としてジロホール酸を有する
本種と異なり子器が鈍灰色~帯黒色ではなく淡色
本種と異なり子器に未知のオリーブ色の色素を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり粉子を有する
Micareae xanthonica
同じMicarea prasina複合種に含まれる
地衣体がゴニオシスト状
粉子が知られていない
本種と異なり地衣体が明るい緑色ではなく淡い黄緑色
本種と異なり子器が鈍灰色~帯黒色ではなく淡色
本種と異なり子器に未知のオリーブ色の色素を欠く
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く
本種と異なり地衣成分としてチオファン酸を有する
Micarea denigrata
子嚢胞子の隔壁数が0-1
地衣成分としてジロホール酸を含む
本種と異なり子器の色素が未知のオリーブ色の色素ではなくsedifolia灰色色素である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Micarea globusella
地衣成分としてジロホール酸を含む
本種と異なり子器の色素が未知のオリーブ色の色素ではなくsedifolia灰色色素である
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0-1ではなく1-3(-7)