(仮訳)ヨーロッパ・アルプス山系の山地でHeliosperma pusillumに寄生する葯黒穂菌の新種、Microbotryum heliospermae
Piątek, M., Lutz, M. & Ronikier, A., 2012. Microbotryum heliospermae, a new anther smut fungus parasitic on Heliosperma pusillum in the mountains of the European Alpine System. Fungal Biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614611002133 [Accessed December 31, 2013].
【R3-00218】2013/12/31投稿

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3行まとめ

ヨーロッパのアルプス山系でナデシコ科のHeliosperma pusillumの葯に寄生する黒穂菌を、Microbotryum heliospermaeとして新種記載した。
本種はアルプス山脈、ピレネー山脈、ディナル・アルプス山脈、カルパティア山脈の主要なアルプス山系の山脈全てに分布し、地理的に異なる標本も形態的には一様で、分子系統解析では単系統群をなした。
ただし、山脈ごとに塩基配列が微妙に異なり、アルプスのものがより系統的に基部に位置し、バルカンとカルパティアのものが近縁になる点が、本種の宿主植物やその他数種の維管束植物と一致していた。
MONTENEGRO, Dinaric Alps, Komovi Mts, upper part of Ljubastica valley

(新種)

Microbotryum heliospermae M. Piątek & M. Lutz
語源…コゴメビユ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Microbotryum lagerheimii
ヨーロッパに分布する
同じナデシコ科植物の葯に寄生する
ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりViscaria vulgarisを宿主とする
黒穂胞子のサイズが本種より小さく、7 μmを超えない
ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される