(仮訳)中国南部においてサワスズメノヒエに病害を引き起こす新種、Microdochium paspali
Zhang, W. et al., 2015. Microdochium paspali, a new species causing seashore paspalum disease in southern China. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3852/14-119 [Accessed February 8, 2018].
【R3-04832】2018/2/8投稿

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3行まとめ

中国海南省のゴルフ場においてサワスズメノヒエに葉枯病を引き起こした菌を検討し、Microdochium paspaliとして新種記載した。
本種による病害は、初め葉に暗褐色の斑点が生じて速やかに黄変・枯死し、芝生にパッチが生じることから”sparse leaf patch”病と命名された。
温室における接種試験で、本種が異なる気温条件において宿主に深刻な病害を引き起こすことを示した。
中国海南省海口市美蘭区

(新種)

Microdochium paspali W. Zhang, Z. B. Nan, & M. J. Hu
語源…スズメノヒエ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Microdochium oryzae
同じイネ科植物を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
分生子形成細胞が貫生伸長する
最適生長温度が類似している
ITS+EF1-α+BenAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサワスズメノヒエではなくイネなどを宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子の隔壁数が約7割は1で0、”1″、3がそれぞれ約1割なのではなく主に1で稀に2
ITS+EF1-α+BenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Microdochium majus
同じイネ科植物を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
分生子形成細胞が貫生伸長する
ITS+EF1-α+BenAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり熱帯域ではなく冷帯および温帯に分布する
本種より分生子のサイズが大きい
本種より最適生長温度がずっと低い
ITS+EF1-α+BenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Microdochium nivale
同じイネ科植物を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
分生子形成細胞が貫生伸長する
ITS+EF1-α+BenAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり熱帯域ではなく冷帯および温帯に分布する
本種より分生子のサイズが大きい
本種より最適生長温度がずっと低い
ITS+EF1-α+BenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される