2014年4月13日 (仮訳)菌類の初期系統、ロゼラ門に属する微胞子虫類似のアメーバ寄生菌 Corsaro, D., et al., 2014. Microsporidia-like parasites of amoebae belong to the early fungal lineage Rozellomycota. Parasitology Research. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s00436-014-3838-4 [Accessed April 13, 2014]. 【R3-00602】2014/04/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アメーバの核内に寄生する、微胞子虫に顕著に類似した微細構造を持つ2種を新種記載し、新属Paramicrosporidiumに含めた。 両種は分子系統解析では、微胞子虫ではなく、菌類の系統の最基部に位置するロゼリダのクレード(本論文で「ロゼラ門」と命名)に含まれた。 本属菌は、菌類と微胞子虫の形態学的なミッシングリンクに位置する生物だと考えられた。 Institute of Medical Parasitology, University of Bon (新種) Paramicrosporidium saccamoebae D. Corsaro, J. Walochnik, D. Venditti, J. Steinmann, K.-D. Müller & R. Michel 語源…微胞子虫に近い/Saccamoeba属の Luneburg Heath near Egestorf (新種) Paramicrosporidium vannellae D. Corsaro, J. Walochnik, D. Venditti, J. Steinmann, K.-D. Müller & R. Michel 語源…Vannella属の (その他の分類学的措置) Jones et al. (2011) で正式に記載された”Cryptomycota”について、概念が不完全であり、修正が必要だとした。また、門のような高次分類群はその基準属の名称に基づき命名されるべきとの観点があること、子嚢菌門に既にCryptomyces属があること、”cryptic(隠れた)”系統が分子生物学的手法によって明らかになる出来事が、他の多くの真核生物の系統で起こっていることなどを根拠に、より適切な名称としてRozellomycota(ロゼラ門)を提唱した。 Doweldの”Rozellomycota”の記載 (IF550328) については、記載の内容が細胞内絶対寄生菌(Rozella属菌)に限られていたことから、本門の多様性が十分に考慮されておらず、門レベルの記載としては誤っていると見なした。