(仮訳)侵略的外来種の淡水生珪藻、Pleurosira laevisの寄生菌である全実性の新種Miracula moenusica
Buaya, AT. & Thines, M. 2019. Miracula moenusica, a new member of the holocarpic parasitoid genus from the invasive freshwater diatom Pleurosira laevis. Fungal Systematics and Evolution. Available at: http://fuse-journal.org/images/Issues/Vol3Art4.pdf [Accessed January 21, 2019] 【R3-05877】2019/1/21投稿

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3行まとめ

ドイツ、フランクフルトのマイン川において採集されたPleurosira laevisの寄生菌を検討し、Miracula moenusicaとして新種記載した。
本種はM. helgolandicaに次ぐ2番目のMiracula属卵菌となり、Pleurosira laevisを宿主とする初の種として報告された。
本種の生活環を記述したほか、分子系統解析によって系統的位置を明らかにした。
Germany, Hessen, Frankfurt

(新種)

Miracula moenusica A. Buaya & Thines
語源…モエヌス(マイン川のラテン語名)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Miracula helgolandica
珪藻寄生菌である
全実性である
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり淡水生でない
本種と異なりPleurosira属ではなくPsuedo-nitzschia属珪藻を宿主とする
本種と異なり成熟した菌体がレモン形でない
本種ほど放出管が細長くない
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ectrogella monostoma
珪藻寄生菌である
全実性である
菌体の中央部が膨大する
本種と異なりPleurosira laevisではなく別の珪藻を宿主とする
本種と異なり遊走子が宿主から離れるのではなく二次遊走子形成のため直接シストを形成する