(仮訳)新種Lecythophora caninaおよびPlectosphaerella cucumerinaによってジャーマン・シェパード・ドッグに引き起こされた混合感染
Troy, GC. et al., 2013. Mixed infection caused by Lecythophora canina sp. nov. and Plectosphaerella cucumerina in a German shepherd dog. Medical Mycology …. Available at: http://mmy.oxfordjournals.org/content/51/5/455.short [Accessed March 3, 2014].
【R3-00456】2014/03/03投稿

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3行まとめ

ジャーマン・シェパード・ドッグの溶骨性病変を起こした骨から分離された菌を、Lecythophora caninaとして新種記載した。
また、同じイヌの尿検体から分離された菌を、Plectospharella cucumerinaと同定した。
臨床症状としては、失明、異常な精神状態、骨髄炎などが見られたが、抗真菌剤による治療の結果、1年後にも視覚障害は見られたものの、病態は安定していた。
Blacksburg, VA, USA

(新種)

Lecythophora canina D.A. Sutton, Gene & Cano
語源…イヌの
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【よく似た種との区別】
Lecythophora hoffmannii
イヌでの感染が知られている
骨髄炎を起こした患部から分離されている
培養性状が類似している
本種と異なり分生子形成細胞が便腹形でない
本種と異なり厚壁胞子を形成しない
LSUの塩基配列が明瞭に異なる(配列類似度98%)
β-チューブリン遺伝子の塩基配列が明瞭に異なる(配列類似度88.2%)
Lecythophora mutabilis
臨床検体から分離されることがある
本種と異なり暗褐色の厚壁胞子を多数形成する
Coniochaeta africana
分生子形成細胞が便腹形
酵母状の細胞から分生子が形成される
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種と異なり稀にポリフィアライドを形成するという特徴を持たない
本種と異なり厚壁胞子を形成しない
Coniochaeta malachotricha
分生子形成細胞が便腹形
酵母状の細胞から分生子が形成される
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種と異なり稀にポリフィアライドを形成するという特徴を持たない
本種と異なり厚壁胞子を形成しない
Coniochaeta pulveracea
分生子形成細胞が便腹形
酵母状の細胞から分生子が形成される
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種と異なり稀にポリフィアライドを形成するという特徴を持たない
本種と異なり厚壁胞子を形成しない
Phialemonium curvatum
ITS領域の塩基配列が明瞭に異なる(配列類似度90%)
Coniochaeta savoryi
LSUの塩基配列が明瞭に異なる(配列類似度97%)

(その他掲載種)

Plectosphaerella cucumerina (Lindf.) W. Gams
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