(仮訳)分子系統解析により、テントウムシの一種、Coleomegilla maculataに寄生する二型性のHesperomyces属菌の2新種が明らかになった
Goldmann, L., Weir, A. & Rossi, W., 2013. Molecular analysis reveals two new dimorphic species of Hesperomyces (Ascomycota, Laboulbeniomycetes) parasitic on the ladybird Coleomegilla. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614613001463 [Accessed March 10, 2014].
【R3-00488】2014/03/10投稿

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3行まとめ

コスタリカおよびエクアドルにおいて、Coleomegilla maculataの体表にHesperomyces属菌の4形態種が見出された。
SSU+ITSに基づく分子系統解析の結果、それらは2種の系統学的種に分けられ、それらはそれぞれ部位特異性と二型性を示した。
両種をHesperomyces coleomegillaeおよびHesperomyces palustrisとしてそれぞれ新種記載した。
Costa Rica, Puntarenas, Abangaritos, La Ensenada, laguna de agua dulce

(新種)

Hesperomyces coleomegillae W. Rossi et A. Weir
語源…Coleomegilla属の
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【よく似た種との区別】
Hesperomyces palustris
同所的に分布する(エクアドルおよびコスタリカ)
同じColeomegilla maculataを宿主とする
二型性を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度86%)
Hesperomyces virescens
本種と異なり汎世界的に分布する
本種と異なりColeomegilla属だけでなく、ヒメテントウムシ亜科を含む多数のテントウムシ類を宿主とする
ITSおよびSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hesperomyces coccinelloides
本種と異なり中米~南米のほか、ヨーロッパ・東南アジア・米国などに分布する
本種と異なりテントウムシ亜科のColeomegilla属ではなくヒメテントウムシ亜科の数属を宿主とする
SSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ecuador, Manabí, swamp ‘La Sabana’ between San Antonio and Bachillero

(新種)

Hesperomyces palustris W. Rossi et A. Weir
語源…沼の(宿主の生息環境から)
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【よく似た種との区別】
Hesperomyces coleomegillae
同所的に分布する(エクアドルおよびコスタリカ)
同じColeomegilla maculataを宿主とする
二型性を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度86%)
Hesperomyces virescens
本種と異なり汎世界的に分布する
本種と異なりColeomegilla属だけでなく、ヒメテントウムシ亜科を含む多数のテントウムシ類を宿主とする
ITSおよびSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hesperomyces coccinelloides
本種と異なり中米~南米のほか、ヨーロッパ・東南アジア・米国などに分布する
本種と異なりテントウムシ亜科のColeomegilla属ではなくヒメテントウムシ亜科の数属を宿主とする
SSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される