(仮訳)分子および形態解析によりRhizopogon veriiがヨーロッパにおいて広範に分布する外生菌根性偽トリュフであること、および南米における分布が確かめられた
Sulzbacher, MA. et al., 2016. Molecular and morphological analyses confirm Rhizopogon verii as a widely distributed ectomycorrhizal false truffle in Europe, and its presence in South America. Mycorrhiza. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s00572-015-0678-8 [Accessed October 6, 2016].
【R3-03359】2016/10/06投稿

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3行まとめ

全世界でRhizopogon luteolusとして登録されたITS配列の多くが、チュニジアから記載されたR. veriiの誤同定であることを示した。
また、ブラジルにおいてテーダマツの樹下に見出された菌がR. veriiであることを確かめ、本種の南米における分布を示した。
また、ドイツで採集され本種のものと同定された外生菌根を検討し、菌根の形態の完全な記載文を初めて掲載した。

(南米、ブラジル新産種)

Rhizopogon verii Pacioni
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhizopogon luteolus(ショウロモドキ)
形態的に類似している(誤同定の事例がある)
子実体の形状が類似している
外皮全体を根状菌糸束が覆う
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
外皮がluteolus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子器がほとんどの場合瓶形なのではなく棍棒形~円筒形
本種と異なり担子器が厚壁(基部)ではなく薄壁
本種と異なり外生菌根の外套層がタイプBではなくタイプE
本種と異なり外生菌根にシスチジアを欠く
本種と異なり根状菌糸束がタイプEではなくタイプF
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizopogon melanogastroides
外生菌根が帯黄色
本種と異なり外生菌根の外套層がタイプBではなくタイプC