2021年9月11日 (仮訳)トルコ新産種、Cantharellus pallensの分子および形態に基づく同定 Şengül, MS., Türkekul, ÖF. & Türkekul, İ. 2021. Molecular and Morphological Identification of Cantharellus pallens Pilát 1959 (Cantharellales, Basidiomycota), a New Record for Turkish Mycota. KSÜ Tarım ve Doga Dergisi. Available at: http://dogadergi.ksu.edu.tr/en/download/article-file/1501584 [Accessed September 11, 2021] 【R3-08772】2021/9/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ トルコ、トカット県で採集されたCantharellus pallensを形態および分子データに基づき同定し、トルコ新産種として報告した。 本種は子実体が淡色でかなりがっしりとしており、子実層托が良好に発達し、柄が黄褐白色~淡黄褐色であり、ヨーロッパ産本属菌で最も担子胞子が小型であることなどで特徴づけられた。 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で、本種はC. cibariusにごく近縁であったが異なる系統を形成した。 (トルコ新産種) Cantharellus pallens Pilát 【よく似た種との区別】 Cantharellus cibarius(アンズタケ) ヨーロッパに分布する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と宿主樹木が異なる 本種と異なり酸性土壌に選好性を示す 本種と異なり子実体がしばしば非常にがっしりとしているという特徴を欠く 本種と異なり傘が類白色~淡橙黄色ではなく橙黄色 本種と異なり子実層托が縁部付近で橙黄色なのではなく一様に橙黄色 本種と異なり柄が類白色~淡橙黄色ではなく橙黄色 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cantharellus ferruginascens 形態的に類似している(同種とされたことがある) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と子実体の色が異なる 本種と異なり子実体に変色性がないという特徴を欠く 本種と傘の色が幼時異なる 本種と子実層托の色が異なる 本種より担子胞子のサイズが大きい ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cantharellus subpruinosus 本種と異なり子実体に変色性がないのではなく強い変色性がある 本種と異なり傘が幼時白色