(仮訳)分子および表現型データはScedosporium apiospermumPseudallescheria boydii、および新種Scedosporium dehoogiiの種としての明確な地位を支持する
Gilgado, F. et al., 2008. Molecular and Phenotypic Data Supporting Distinct Species Statuses for Scedosporium apiospermum and Pseudallescheria boydii and the Proposed New Species Scedosporium dehoogii. Journal of Clinical Microbiology. Available at: https://jcm.asm.org/content/jcm/46/2/766.full.pdf [Accessed February 18, 2019] 【R3-05964】2019/2/19投稿

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3行まとめ

Pseudallescheria boydii複合種を検討し、新種Scedosporium dehoogiiを記載した。
スペイン、バルセロナの庭園土壌から分離された菌株を本種のタイプ標本に指定した。
従来同種でテレオモルフ-アナモルフ関係にあるとされていたS. apiospermumP. boydiiが明確に別種であることを示した。
Barcelona, Spain

(新種)

Scedosporium dehoogii Gilgado, Cano, Gené & Guarro
語源…菌学者のG. Sybren de Hoog氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudallescheria boydii
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または僅かにフラスコ形ではなく円筒形
本種と異なり分生子がほとんどの場合倒卵状なのではなく球形~類球形
本種と異なり分生子が薄壁ではなく厚壁
本種と異なり黄色の水溶性色素を産生することがある
本種と異なりD-リボースを資化可能
本種と異なり40°Cで生育可能
TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード3ではなく5に含まれる)
Pseudallescheria minutispora
分生子が薄壁
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または僅かにフラスコ形ではなく円筒形
本種と異なり分生子がほとんどの場合倒卵状なのではなく倒卵状~楕円形
本種と異なりマルトースを資化不能
本種と異なり40°Cで生育可能
TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード3ではなく2に含まれる)
Scedosporium apiospermum
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または僅かにフラスコ形ではなく円筒形
本種と異なり分生子がほとんどの場合倒卵状なのではなく球形~類球形
本種と異なり分生子が薄壁ではなく厚壁
本種と異なり黄色の水溶性色素を産生することがある
本種と異なり40°Cで生育可能
TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード3ではなく4に含まれる)
Scedosporium aurantiacum
分生子形成細胞が円筒形または僅かにフラスコ形
分生子がほとんどの場合倒卵状
本種と異なり分生子が薄壁ではなく厚壁
本種と異なりコロニーのリバースが橙色を帯びる
本種と異なり黄色の水溶性色素を産生する
本種と異なりD-リボースを資化可能
本種と異なりスクロースを資化不能
本種と異なり40°Cで生育可能
TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード3ではなく1に含まれる)
Scedosporium prolificans
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形または僅かにフラスコ形ではなくフラスコ形
本種と異なり分生子がほとんどの場合倒卵状なのではなく球形~類球形
本種と異なり分生子が薄壁ではなく厚壁
本種と異なりリビトール、L-アラビニトール、スクロース、マルトースを資化不能
本種と異なり40°Cで生育可能
TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード3に含まれない)