(仮訳)Caudospora属菌の分子系統およびイラン産1新種
Voglmayr, H. & Mehrabi, M. 2018. Molecular phylogeny and a new Iranian species of Caudospora (Sydowiellaceae, Diaporthales). Sydowia. Available at: http://www.verlag-berger.at/fileadmin/media_data/ebooks/07-Sydowia-70_Voglmayr.pdf [Accessed May 24, 2018].
【R3-05153】2018/5/25投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

イラン産Caudospora属菌を検討して2種を認め、そのうち1種をC. iranicaとして新種記載した。
本種はコナラ属樹木の枯枝に偽子座を生じ、子嚢胞子表面が粗い疣状であることなどで特徴づけられた。
また、属の基準種C. taleolaをイラン新産種として報告し、ネオタイプ標本を指定するとともに、本種の天然基質上での無性世代を初めて詳細に記録した。
Iran, East Azerbaijan Province, Arasbaran

(新種)

Caudospora iranica Mehrabi & Voglmayr
語源…イランの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Caudospora taleola
イランに分布する
同じコナラ属植物を宿主とする
宿主の枯枝に発生する
子座の形態が類似している
子嚢果の形態が類似している
子嚢胞子の付属糸の形態が類似している
nrSSU+ITS+LSU+cal+ms204+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパ、アジア、北米に広く分布する
本種より子嚢の平均サイズが小さい
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子表面が顕著な粗い孤立した疣で覆われるのではなく微細な小疣状で光学顕微鏡下では平滑に見える
nrSSU+ITS+LSU+cal+ms204+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Austria, Oberösterreich, Raab, Wetzlbach

(イラン新産種)

Caudospora taleola (Fr.) Starbäck
※本種のネオタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Caudospora iranica
イランに分布する
同じコナラ属植物を宿主とする
宿主の枯枝に発生する
子座の形態が類似している
子嚢果の形態が類似している
子嚢胞子の付属糸の形態が類似している
nrSSU+ITS+LSU+cal+ms204+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパ、アジア、北米に広く分布するのではなくイランのみから知られている
本種より子嚢の平均サイズが大きい
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり子嚢胞子表面が微細な小疣状で光学顕微鏡下では平滑に見えるのではなく顕著な粗い孤立した疣で覆われる
nrSSU+ITS+LSU+cal+ms204+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される