(仮訳)新種Monocillium gamsiiおよびMonocillium bulbillosumHeterodera filipjeviの卵に寄生する線虫関連菌の2種
Ashrafi, S. et al., 2017. Monocillium gamsii sp. nov. and Monocillium bulbillosum: two nematode-associated fungi parasitising the eggs of Heterodera filipjevi. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/articles.php?id=21254 [Accessed November 14, 2017].
【R3-04576】2017/11/15投稿

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3行まとめ

トルコのコムギ畑において線虫の一種、Heterodera filipjeviの卵に寄生した菌を検討し、Monocillium gamsiiとして新種記載した。
本種は培養可能であり、in vitroで宿主の卵に対する寄生性および暗褐色の微小菌核の形成が示された。
本種に近縁であることが示されたM. bulbillosumH. filipjeviに対する病原性を有していた。
Turkey, Yozgat

(新種)

Monocillium gamsii Ashrafi & W. Maier
語源…菌学者のWalter Gams教授に献名
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【よく似た種との区別】
Monocillium bulbillosum
培養下で微小菌核を形成する
培養下でHeterodera filipjeviの卵に病原性を示す
ITS+nrLSU+rpb1+tefに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトルコではなくドイツに分布する
本種と異なり線虫の卵ではなく壁紙から分離される
本種より分生子が明瞭に短い
本種と異なり剛毛を欠く
本種と異なり微小菌核がほとんどの場合融合して分離不能なのではなく個々が顕著な小型菌核様
本種よりPDA培地におけるコロニーの生長が僅かに遅い
ITS+nrLSU+rpb1+tefに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Monocillium indicum
微小菌核を形成する
本種と異なり分生子が湿性で頭状をなすのではなく乾性
Monocillium curvisetosum
微小菌核を形成する
本種と異なりトルコではなく米国などに分布する
本種と異なり線虫の卵ではなくアブラムシから分離される
本種と異なり分生子が長楕円形ではなく球形
本種と異なり分生子が湿性ではなく乾性
Monocillium ligusticum
微小菌核を形成する
本種と異なりトルコではなくイタリアなどに分布する
本種と異なり線虫の卵ではなくマツの外生菌根から分離される
本種よりフィアライドがずっと長い
Hyaloseta nolinae
ITS+nrLSU+rpb1+tefに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトルコではなく米国などに分布する
本種と異なり線虫の卵ではなくNolina属植物のリターなどから分離される
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なり培養下で微小菌核を形成しない
ITS+nrLSU+rpb1+tefに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Monocillium bulbillosum W. Gams
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【よく似た種との区別】
Monocillium gamsii
培養下で微小菌核を形成する
培養下でHeterodera filipjeviの卵に病原性を示す
ITS+nrLSU+rpb1+tefに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりドイツではなくトルコに分布する
本種と異なり壁紙ではなく線虫の卵から分離される
本種より分生子が明瞭に長い
本種と異なり剛毛を有する
本種と異なり微小菌核が個々が顕著な小型菌核様なのではなくほとんどの場合融合して分離不能
本種よりPDA培地におけるコロニーの生長が僅かに速い
ITS+nrLSU+rpb1+tefに基づく分子系統解析で明瞭に区別される