(仮訳)新種であるが広範に分布するスペイン産のアミガサタケ、Morchella fluvialis
Clowez, P. et al., 2014. Morchella fluvialis sp. nov. (Ascomycota, Pezizales): a new but widespread morel in Spain. Boletín de la Sociedad Micológica de Madrid. Available at: http://www.researchgate.net/publication/267895774_Morchella_fluvialis_sp._nov._%28Ascomycota_Pezizales%29_a_new_but_widespread_morel_in_Spain [Accessed December 3, 2014].
【R3-01338】2014/12/03投稿

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3行まとめ

スペインに産したイエローモレルの一種を検討してトルコ産未記載種”Mes-18″と同種であることを示し、Morchella fluvialisとして新種記載した。
本種はM. esculentaM. esculentaと生息域が重なり、特に後者とは系統的に近縁だが、形態的に区別された。
本種はスペイン国内において河畔林に広範に発生していたが、生息環境が限られることから危急種として扱うべきだとした。
Villaro, Bizkaia, Euskadi, Spain

(新種)

Morchella fluvialis Clowez, P. Alvarado, M. Becerra, Bilbao & P.-A. Moreau
語源…河川の(生息環境から)
※本種はTaşkın et al. (2012) で”Mes-18″と呼ばれていた種である。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Morchella esculenta(アミガサタケ
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど子実体が細長くない
本種と異なり頭部が細長い円錐形ではなく球形~卵形
本種と異なり頭部の網目が細長いのではなく等直径
本種と異なり頭部の隆起が概ね縦方向に走るのではなく決まった方向性がない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Morchella vulgaris
川辺に発生する
頭部が円錐形
本種と異なり頭部の網目が細長いのではなく不規則形
本種と異なり頭部の網目がしばしば粒状で”secondary crest”を有する
本種と異なり柄が通常太い
本種と異なり柄に肉質塊茎状の基部を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Morchella americana
肉眼的形態が類似している
本種と異なりトルコおよびスペインなどの地中海地域ではなく中欧などに分布する
本種と異なり子実体が傷つくと黄橙色~黄褐色に変色するのではなく変色しないか帯赤色に変色する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される