2014年3月15日 (仮訳)中国雲南省の熱帯~亜熱帯地域で採集されたホシアンズタケ属菌が新種であることを示す形態学的・分子生物学的証拠 Tang, L-P. et al., 2014. Morphological and molecular evidence for a new species of Rhodotus from tropical and subtropical Yunnan, China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0890-x [Accessed March 14, 2014]. 【R3-00505】2014/03/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 従来単型属とされてきたホシアンズタケ属の2番目の種として、中国雲南省産のRhodotus asperiorを新種記載した。 担子胞子や縁シスチジアの形態およびITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析の結果から、本種はホシアンズタケと明瞭に区別された。 亜熱帯~熱帯地域で本属菌が発見されたことから、本属菌の分布が従来認識されてきたよりも広いことが示された。 中国雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州盈江県銅壁関郷銅壁関自然保護区 (新種) Rhodotus asperior L.P. Tang, Zhu L. Yang & B. Tolgor 語源…粗面の(担子胞子の形態から) 【よく似た種との区別】 Rhodotus palmatus(ホシアンズタケ) 中国に分布する LSUおよびITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国だけでなくヨーロッパ、北米、他の東アジア地域などにも分布する 本種と異なり亜熱帯~熱帯ではなく温帯~高山帯に分布する 本種と異なりシイ属やマテバシイ属などの常緑広葉樹ではなくカエデ属、トチノキ属、ヤマナラシ属、ニレ属などの落葉広葉樹を基質とする 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなくより球形に近い 本種より担子胞子表面の疣のサイズが小さい(1 μmを超えない) 本種より縁シスチジアが短い 本種ほど縁シスチジアの壁が厚壁にならない LSUおよびITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Rhodotus palmatus (Bull.) R. Maire ホシアンズタケ 【よく似た種との区別】 Rhodotus asperior 中国に分布する LSUおよびITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国のみでしか知られていない 本種と異なり温帯~高山帯ではなく亜熱帯~熱帯に分布する 本種と異なりカエデ属、トチノキ属、ヤマナラシ属、ニレ属などの落葉広葉樹ではなくシイ属やマテバシイ属などの常緑広葉樹を基質とする 本種と異なり担子胞子が球形ではなく類球形~広楕円形 本種より担子胞子表面の疣のサイズが大きい(1 μmを超える) 本種より縁シスチジアが長い 本種より縁シスチジアの壁が厚壁になる LSUおよびITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される