(仮訳)形態学的・系統学的根拠に基づき明らかになった、ハナシュクシャに生じた新種Fissuroma taiwanense
Tennakoon, DS. et al., 2018. Morphological and phylogenetic evidence reveal Fissuroma taiwanense sp. nov. (Aigialaceae, Pleosporales) from Hedychium coronarium. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.338.3.4 [Accessed March 2, 2018].
【R3-04902】2018/3/3投稿

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3行まとめ

台湾においてハナシュクシャの枯茎に生じた菌を検討し、Fissuroma taiwanenseとして新種記載した。
ショウガ科およびシュクシャ属植物からのFissuroma属菌の報告は初となった。
本種は子嚢が棍棒形~広円筒形で子嚢胞子が厚い粘液質の鞘に包まれることなどで特徴づけられた。
台湾嘉義県石硦林場

(新種)

Fissuroma taiwanense Tennakoon, C.H. Kuo & K.D. Hyde
語源…台湾産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fissuroma aggregata
腐生菌である
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が無色
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子に顕著な鞘を有する
子嚢胞子の両端に付属糸を有する
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハナシュクシャではなくPhyllostachys bambusoides、チシマザサなどを宿主とする
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく狭紡錘形
本種と異なり子嚢胞子の鞘が粘液質でない
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fissuroma bambusae
腐生菌である
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が無色
子嚢胞子が紡錘形
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子に顕著な厚い鞘を有する
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハナシュクシャではなくタケなどを宿主とする
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の細胞が対称的ではなく僅かに対称的
本種と異なり子嚢胞子の鞘が粘液質でない
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fissuroma calami
腐生菌である
子嚢胞子が無色
子嚢胞子が紡錘形
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子に顕著な鞘を有する
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハナシュクシャではなくCalamus rotangなどを宿主とする
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の細胞が対称的ではなく上部の細胞が下部の細胞より幅広い
本種と異なり子嚢胞子の鞘が厚いのではなく薄い
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fissuroma caryotae
腐生菌である
子嚢胞子が無色
子嚢胞子が紡錘形
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子に顕著な鞘を有する
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハナシュクシャではなくCaryota urensなどを宿主とする
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の細胞が対称的ではなく上部の細胞が下部の細胞より幅広い
本種と異なり子嚢胞子の鞘が厚いのではなく薄い
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fissuroma fissuristoma
腐生菌である
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が無色
子嚢胞子が紡錘形
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子に顕著な鞘を有する
子嚢胞子の両端に付属糸を有する
本種と異なりハナシュクシャではなくCalamus conirostrisなどを宿主とする
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Fissuroma maculans
腐生菌である
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢果の孔口がスリット状
子嚢胞子が無色
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子に顕著な厚い鞘を有する
偽側糸が小柱状
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハナシュクシャではなくArchontophoenix alexandraeArenga属植物などを宿主とする
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種より子嚢の幅が狭い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく広紡錘形で尖った頂部に向かって先細りになる
本種と異なり子嚢胞子の両端に付属糸を有するという特徴を欠く
本種と異なり子嚢胞子の鞘が粘液質でない
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fissuroma neoaggregata
腐生菌である
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が無色
子嚢胞子が紡錘形
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子に顕著な鞘を有する
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハナシュクシャではなくタケなどを宿主とする
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の細胞が対称的ではなく僅かに対称的
本種と異なり子嚢胞子の鞘が粘液質でない
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fissuroma thailandicum
腐生菌である
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が無色
子嚢胞子が紡錘形
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子に厚く顕著な粘液質の鞘を有する
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハナシュクシャではなくタケなどを宿主とする
本種と異なり水中の基質に生じることがある
本種より子嚢が長い
本種より子嚢の幅が狭い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の細胞が対称的ではなく上部の細胞が下部の細胞よりも幅広くて短い
nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される