2023年4月3日 (仮訳)形態および系統学的根拠により明らかになった中国北部産のPseudohydnum属3種 Zhou, H-M., Bau, T. & Si, J. 2023. Morphological and phylogenetic evidence reveal three new Pseudohydnum (Auriculariales, Basidiomycota) species from North China. Frontiers in Cellular and Infection Microbiology. Available at: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fcimb.2023.1139449/full [Accessed April 3, 2023] 【R3-10479】2023/4/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国からPseudohydnum abietinum、P. candidissimum、およびP. sinobisporumの3新種を記載した。 P. abietinumは新鮮時淡桃色で短い柄を有し、担子胞子が卵形~広楕円形または類球形であり、P. candidissimumは新鮮時純白で担子胞子が類球形~広楕円形であった。 P. sinobisporumは新鮮時象牙色で担子器が2胞子性、担子胞子が卵形~広楕円形または類球形であることなどで特徴づけられた。 <em>中国</em>甘粛省<em>甘南</em>チベット族自治州チョネ県洮河国家級自然保護区Boyu谷 (新種) Pseudohydnum abietinum H.M. Zhou & Jing Si 語源…モミ属の 【よく似た種との区別】 Pseudohydnum gelatinosum(ニカワハリタケ) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくクロアチアなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudohydnum sinogelatinosum 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudohydnum himalayanum 中国に分布する 形態的に類似している(容易に混同されうる) 子実体の形態が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudohydnum tasmanicum 柄が痕跡的である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国吉林省延辺朝鮮族自治州安図県長白山自然保護区 (新種) Pseudohydnum candidissimum H.M. Zhou, T. Bau & Jing Si 語源…最も白い(子実体の新鮮時の色から) 【よく似た種との区別】 Pseudohydnum himalayanum 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が白色ではなく新鮮時クレイピンク~肉桂色 本種と異なり刺の基部における密度が高い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudohydnum gelatinosum(ニカワハリタケ) 子実体が白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくクロアチアなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudohydnum gelatinosum var. paucidentatum 子実体が白色 本種と異なり中国ではなくボリビアなどに分布する 本種と異なり子実体が乾燥しても変色しない 本種より刺が幅広く散在する Pseudohydnum sinobisporum 同所的に分布する(中国) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が純白色ではなく象牙色 本種と異なり担子器がほとんどの場合4胞子性ではなく2胞子性 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国吉林省延辺朝鮮族自治州天仏指山 (新種) Pseudohydnum sinobisporum T. Bau, H.M. Zhou & Jing Si 語源…中国の2胞子性の(担子器の胞子数から) 【よく似た種との区別】 Pseudohydnum brunneiceps 中国に分布する 担子器が2胞子性 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり亜熱帯域に分布する 本種と異なり子実体が帯褐色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudohydnum gelatinosum var. bisporum 担子器が2胞子性 本種と異なり中国ではなく仏領ギアナなどに分布する 本種と異なり担子胞子が卵状~広楕円形または類球形ではなく類球形~短楕円形 Pseudohydnum candidissimum 同所的に分布する(中国) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が象牙色ではなく純白色 本種と異なり担子器が2胞子性ではなくほとんどの場合4胞子性