(仮訳)形態形質および分子データにより明らかになった東南アジア産のPhysisporinus属1新種
Dai, S-J. & Dai, Y-C. 2018. Morphological characters and molecular data reveal a new species of Physisporinus (Basidiomycota) from Southeast Asia. Mycosystema. Available at: https://doi.org/10.13346/J.MYCOSYSTEMA.170210 [Accessed November 4, 2018] 【R3-05644】2018/11/4投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

シンガポール、ブキ・ティマ自然保護区において腐朽材に発生した菌を検討し、Physisporinus sulphureusとして新種記載した。
本種は子実体が背着生で、孔口が硫黄色であり、担子胞子が比較的小型で、シスチジアが菌糸状厚壁であることなどで特徴づけられた。
本種がPhysisporinus属クレードに含まれ、かつシスチジアを有することから、本属の属概念を改訂する必要が生じた。
Singapore, Bukit Timah Nature Reserve

(新種)

Physisporinus sulphureus Y.C. Dai
語源…硫黄色の(子実層托の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rigidoporus eminens
担子胞子の形態が類似している
シスチジアが菌糸状
本種と異なり孔口が硫黄色ではなく白色
本種と異なり孔口が蝋状
本種より担子胞子のサイズが大きい
Ceriporia spissa
子実層托が黄色
子実層托の質感が柔らかい
孔口が小型
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなくソーセージ形
本種と異なりシスチジアを欠く
Rigidoporus adnatus
東南アジアに分布する
シスチジアが菌糸状
本種と異なり孔口が硫黄色ではなく淡橙色
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい