2018年1月12日 （仮訳）形態形質および系統解析に基づき明らかになった南アフリカ産のGanoderma lucidum複合種における1新種 Xing, J-H. et al., 2016. Morphological characters and phylogenetic analysis reveal a new species within the Ganoderma lucidum complex from South Africa. Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.266.2.5 [Accessed January 12, 2018]. 【R3-04751】2018/1/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 南アフリカにおいてイチジク属樹木に発生した白色腐朽菌を検討し、Ganoderma aridicolaとして新種記載した。 本種は傘が帯褐灰色～黒色で顕著な環紋を有し、孔口が小型で白色、肉が帯褐灰色、担子胞子が広楕円形で粗い小刺状であることなどで特徴づけられた。 ITS+EF1-αに基づく分子系統解析でも本種がG. lucidum複合種に含まれることが確かめられた。 South Africa, KwaZulu-Natal Province, Durban （新種） Ganoderma aridicola J.H. Xing & B.K. Cui 語源…乾燥地に生息する 【よく似た種との区別】 Ganoderma enigmaticum 南アフリカに分布する ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯褐灰色～黒色ではなく黄金色 本種と異なり傘表面に環溝を欠く 本種と異なり無柄ではなく有柄 本種より担子胞子の幅が狭い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma mutabile 傘が暗褐色 殻皮が薄い 孔口面が新鮮時白色 肉が暗赤褐色 ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく中国などに分布する 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり表皮細胞が不規則形 ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma resinaceum（オオマンネンタケ） 傘表面が新鮮時無毛 孔口面が白色 肉に同心円状に生長帯を有する 担子胞子のサイズが類似している ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくフランス、オランダなどに分布する 本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生 本種より孔口のサイズが大きい ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma martinicense 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子表面が粗い小刺状 本種と異なり南アフリカではなくマルティニークなどに分布する 本種と異なり傘が帯褐灰色～黒色ではなく黄金色 本種と異なり無柄ではなく有柄 本種より担子胞子の小刺が長い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma multiplicatum ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくブラジル、ベネズエラなどに分布する 本種と異なり肉が帯褐灰色ではなく黒色 本種と異なり肉が2層以上からなる 本種と異なり肉がコルク質ではなく樹脂状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が樽形ではなく類球形～楕円形 ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma ryvardenii ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカメルーンにおける分布が知られている 本種より孔口のサイズが大きい ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma austroafricanum 南アフリカに分布する ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口のサイズが大きい ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma lobenense アフリカに分布する 本種と異なり傘の縁部が白色ではなく帯赤色 本種と異なり孔口面が白色ではなく帯黄色