(仮訳)フランス産の淡水生菌、Amniculicola lignicolaの複数遺伝子に基づく系統解析および形態分類学、およびそのプレオスポラ目菌類との関係
Zhang, Y. et al., 2008. Multi-gene phylogeny and morphotaxonomy of Amniculicola lignicola: a novel freshwater fungus from France and its relationships to the Pleosporales. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208001056?via%3Dihub [Accessed April 15, 2019] 【R3-06131】2019/4/15投稿

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3行まとめ

フランスのピレネー山脈において水中に沈んだ材に発生した菌を検討し、新属新種Amniculicola lignicolaとして記載した。
本種は子嚢果が類球形でスリット状の孔口周囲に顕著な唇を有し、子嚢が二重壁、子嚢胞子が紡錘形で1隔壁を有し、隔壁部分で強く狭窄することなどで特徴づけられた。
本種は形態的にOstropella属およびXenolophium属に類似していたが、子嚢や子嚢胞子の形態が異なり、プレオスポラ目クレードに含まれた。
France, Ariège, Prat Communal, Ruisseau de Loumet

(新種)

Amniculicola lignicola Y. Zhang ter & K.D. Hyde
語源…(属名)小川に生息する/(種小名)材生息性の
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【よく似た種との区別】
Ostropella albocincta
材生息菌である
本種と異なりフランス本土ではなくマルティニークなどに分布する
本種と異なり子嚢が狭紡錘形~円筒形ではなく棍棒形
本種と異なり子嚢の柄が短いのではなく長い
本種より子嚢果の殻壁が厚い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Xenolophium spp.
本種と異なり子嚢が狭紡錘形~円筒形ではなく棍棒形
本種と異なり子嚢の柄が短いのではなく長い
本種より子嚢果の殻壁が厚い