2023年2月12日 (仮訳)複数遺伝子座の系統解析により明らかになった中国産のExidia属2新種 Ye, S-Y. et al., 2020. Multi-locus phylogeny reveals two new species of Exidia (Auriculariales, Basidiomycota) from China. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-020-01601-8 [Accessed February 12, 2023] 【R3-10327】2023/2/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国産のExidia属17標本を検討し、E. glandulosaと未記載種2種を同定した。 E. reflexaおよびE. subglandulosaの2新種を記載した。 両種はE. glandulosaに形態的・系統的に近縁であったが、子実体の形状や乳頭突起の有無、担子器や担子胞子のサイズなどが異なっていた。 中国吉林省延辺朝鮮族自治州安図県長白山国家級自然保護区 (新種) Exidia reflexa F. Wu, L.F. Fan & S.Y. Ye 語源…後屈の(半背着生の子実体の形状から) 【よく似た種との区別】 Exidia glandulosa(ヒメキクラゲ) 中国に分布する 広葉樹に発生する ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、アメリカ、ヨーロッパにおける分布が知られている 本種と異なり子実体が通常半背着生なのではなく洋独楽形 本種と異なり子実層面に乳頭突起を有する 本種より担子器のサイズが顕著に大きい 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exidia subglandulosa 中国に分布する 広葉樹に発生する 子実層面に乳頭突起を欠く ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が通常半背着生なのではなく洋独楽形 本種より担子器のサイズが顕著に大きい 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国青海省黄南チベット族自治州沢庫県麦秀林区 (新種) Exidia subglandulosa F. Wu, L.F. Fan & S.Y. Ye 語源…Exidia glandulosa類似の 【よく似た種との区別】 Exidia reflexa 中国に分布する 広葉樹に発生する 子実層面に乳頭突起を欠く ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が洋独楽形なのではなく通常半背着生 本種より担子器のサイズが顕著に小さい 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exidia glandulosa(ヒメキクラゲ) 中国に分布する 広葉樹に発生する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体が黒色 子実体が洋独楽形 子実体がゼラチン質 担子器のサイズの範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、アメリカ、ヨーロッパにおける分布が知られている 本種と異なり子実体同士が融合する 本種より子実体が通常薄い 本種と異なり子実層面に乳頭突起を有する ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される