2018年1月23日 (仮訳)複数遺伝子の系統解析および形態に基づき、中国産の薬用きのこ”Cordyceps gunnii“が新種Metacordyceps neogunniiであることが明らかになった Wen, T-C. et al., 2017. Multigene phylogeny and morphology reveal that the Chinese medicinal mushroom ‘Cordyceps gunnii’ is Metacordyceps neogunnii sp. nov. Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.302.1.2 [Accessed January 23, 2018]. 【R3-04785】2018/1/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省、安徽省などに産し、30年以上Cordyceps gunniiとされてきた薬用きのこの一種を検討し、Metacordyceps neogunniiとして新種記載した。 本種は近縁種よりも子嚢が長く、子嚢胞子の幅が広く、複数遺伝子の分子系統解析で独自の系統を形成した。 また、タスマニア産の”Cordyceps gunnii“はオフィオコルディセプス科に含まれると考えられた。 中国貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州施秉県雲台山 (新種) Metacordyceps neogunnii T.C. Wen & K.D. Hyde 語源…新しいCordyceps gunnii 【よく似た種との区別】 Cordyceps gunnii 形態的に類似している(この種に誤同定されてきた) 子座の長さの範囲が重なる 子嚢果が埋生する 子嚢が円筒形 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種より子嚢胞子が短い ITS+nrSSU+TEF1+RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(オフィオコルディセプス科クレードに含まれると考えられる) Cordyceps hawkesii 中国に分布する 子嚢果が埋生する 子嚢が円筒形 本種と異なりオーストラリアおよび日本における分布が知られている 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢が短い 本種より子嚢の幅が広い