(仮訳)複数遺伝子の分子系統解析によりイラン産Ramularia属菌の新産種および新宿主が明らかになった
Bakhshi, M. & Arzanlou, M. 2017. Multigene phylogeny reveals a new species and novel records and hosts in the genus Ramularia from Iran. Mycological Progress. Available at: https://doi.org/10.1007/s11557-017-1308-y [Accessed July 12, 2018].
【R3-05300】2018/7/13投稿

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3行まとめ

イランの3州において分離された菌の分子系統解析を実施し、Ramularia eucalypti複合種の3種を同定した。
ギーラーン州においてAlnus subcordataに発生した菌をR. taleshinaとして新種記載した。
R. maliをアジア新産種、R. glenniiをイラン新産種としてそれぞれ報告した。
Iran, Guilan Province, Talesh

(新種)

Ramularia taleshina Bakhshi & Arzanlou
語源…タレッシュの
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【よく似た種との区別】
Ramularia mali
イランに分布する
ITS+TEF1-α+ACT+HIS+RPB2+GAPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアなどにおける分布が知られている
本種と異なりAlnus subcordataではなくスミミザクラやブドウなどを宿主とする
本種より枝状分生子のサイズが小さい
本種より節間生分生子のサイズが小さい
本種より末端生分生子のサイズが小さい
本種と異なりコロニーの周囲に透明のハロが生じる
ITS+TEF1-α+ACT+HIS+RPB2+GAPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(イラン新産種)

Ramularia glennii Videira & Crous
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(アジア、イラン新産種)

Ramularia mali Videira & Crous
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【よく似た種との区別】
Ramularia taleshina
イランに分布する
ITS+TEF1-α+ACT+HIS+RPB2+GAPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアなどにおける分布が知られていない
本種と異なりAlnus subcordataではなくスミミザクラやブドウなどを宿主とする
本種より枝状分生子のサイズが大きい
本種より節間生分生子のサイズが大きい
本種より末端生分生子のサイズが大きい
本種と異なりコロニーの周囲に透明のハロが生じるという特徴を欠く
ITS+TEF1-α+ACT+HIS+RPB2+GAPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される