(仮訳)中国においてウリ科植物から分離されたTalaromyces属菌の複数遺伝子に基づく系統解析、およびT. cucurbitiradicusT. endophyticusの2新種の記載
Su, L. & Niu, Y-C. 2018. Multilocus phylogenetic analysis of Talaromyces species isolated from cucurbit plants in China and description of two new species, T. cucurbitiradicus and T. endophyticus. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00275514.2018.1432221 [Accessed February 11, 2021] 【R3-08134】2021/2/11投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国においてウリ科植物からエンドファイトとして分離されたTalaromyces属の21菌株を検討した。
形態形質および分子系統解析の結果に基づき4種の既知種を同定した。
また、カボチャとスイカの根から分離されたT. cucurbitiradicusとキュウリの茎から分離されたT. endophyticusの2新種を記載した。
中国北京市順義区

(新種)

Talaromyces cucurbitiradicus L. Su & Y.C. Niu
語源…カボチャ属の根の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Talaromyces funiculosus
形態的に類似している
1輪生あたりのメトレの数が3-6
RPB1CaM+ITS+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種よりメトレが長い
本種と異なりメトレあたりのフィアライドの数が2-5ではなく3-8
本種よりフィアライドが長い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が球形~楕円形ではなく楕円形
本種と異なり厚壁胞子を形成しない
RPB1CaM+ITS+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国山東省浜州市

(新種)

Talaromyces endophyticus L. Su & Y.C. Niu
語源…エンドファイトの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Talaromyces cerinus
フィアライドがのサイズの範囲が重なる
分生子が楕円形~紡錘形
RPB1CaM+ITS+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり1輪生あたりのメトレの数が2-5ではなく3-5
本種よりメトレの幅が広い
本種と異なりメトレあたりのフィアライドの数が2-4ではなく3-7
本種より分生子の幅が広い
本種と異なりMEA培地でのコロニーが僅かに溝状
RPB1CaM+ITS+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces chlamydosporus
分生子が楕円形~紡錘形
RPB1CaM+ITS+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり1輪生あたりのメトレの数が2-5ではなく3-5
本種よりメトレの幅が広い
本種と異なりメトレあたりのフィアライドの数が2-4ではなく3-5
本種よりフィアライドが長い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり厚壁胞子を形成する
RPB1CaM+ITS+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces juglandicola
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が楕円形~紡錘形ではなく類球形~広楕円形
Talaromyces rogersiae
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形で時に類球形~紡錘形または洋梨形