(仮訳)Cinnamomum bejolghotaから分離されたエンドファイトの新種、Muscodor cinnamomi
Suwannarach, N. et al., 2010. Muscodor cinnamomi, a new endophytic species from Cinnamomum bejolghota. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000114/00000001/art00004 [Accessed November 28, 2022] 【R3-10099】2022/11/28投稿

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3行まとめ

タイにおいてCinnamomum bejolghotaの葉からエンドファイトとして分離された菌を検討し、Muscodor cinnamomiとして新種記載した。
本種は培養下で胞子も子実体も形成せず、揮発性有機化合物の解析では少なくとも11種類の化合物を産生することが示された。
本種は類似種とは分子系統解析のほか、アズレンを産生する一方でナフタレンを産生しないことなどで区別された。
Doi Suthep-Pui National Park, Thailand

(新種)

Muscodor cinnamomi Suwannarach, Bussaban, K.D. Hyde & Lumyong
語源…ニッケイ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Muscodor albus
コロニーが人工光環境で類白色
揮発性有機化合物としてアズレンを産生する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる)
本種と異なり揮発性有機化合物としてナフタレンを産生する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Muscodor crispans
コロニーが人工光環境で類白色
揮発性有機化合物としてナフタレンを産生しない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる)
本種と異なりコロニーが自然光環境で淡橙色ではなく淡桃色
本種と異なり揮発性有機化合物としてアズレンを産生しない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Muscodor vitigenus
コロニーが人工光環境で類白色
揮発性有機化合物としてアズレンを産生する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる)
本種と異なり揮発性有機化合物としてナフタレンを産生する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Muscodor yucatanensis
コロニーが人工光環境で類白色
揮発性有機化合物としてナフタレンを産生しない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる)
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される