(仮訳)モーリシャス産のSacchariferae節の新種、Mycena bhuglooi
Robich, G. & Hausknecht, A., 2009. Mycena bhuglooi, a new species of section Sacchariferae (Agaricales, Tricholomataceae) from Mauritius (Africa). Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde. Available at: http://www.zobodat.at/pdf/OestZPilz_18_0007-0014.pdf [Accessed December 1, 2016].
【R3-03525】2016/12/01投稿

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3行まとめ

モーリシャスの熱帯広葉樹林において材に発生した菌を検討し、Mycena bhuglooiとして新種記載した。
本種は傘が暗灰褐色で子実体に塩素臭があり、縁シスチジアが突起に覆われず、嘴を有し、傘表皮の末端菌糸が細長い棍棒状であることなどで特徴づけられた。
本種は傘表皮の形態的特徴からSacchariferae節に含まれることが示唆された。
Mauritius, Savanne, Baie du Cap

(新種)

Mycena bhuglooi Robich & Hauskn.
語源…Satydeo D. Bhugloo氏(著者の友人で共採集者)に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Mycena carmeliana
縁シスチジアが平滑で突起を欠く
傘表皮の構造が類似している
本種と異なりラジアータマツのリター、ユーカリ属の腐朽枝および針葉、Banksia ericifoliaの基部などに発生する
本種と異なり傘が暗灰褐色ではなく橙褐色、”watery brown”、褐色で小さな帯灰橙色の領域がある
本種と異なり傘表面に光沢を有する
本種と異なり柄の基部が明るい橙色
本種と異なり柄基部に放射状条線がある盤を有する
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく狭楕円形~楕円形
本種より縁シスチジアが長い
本種と異なり縁シスチジアが小嚢形で頂部に嘴を有するのではなく紡錘状便腹形、円筒状便腹形、倒洋梨形など
本種と異なり傘表皮が繊維状の匍匐した菌糸からなる
本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い
本種より柄表皮の菌糸の幅が狭い
Mycena fumosa
本種と異なりユーカリ林に発生する
本種と異なり柄が上方に向かって灰黄褐色なのではなく類白色
本種と異なり柄の基部に類白色または帯褐色の盤を有する
本種より担子器の最大幅が広い
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく狭楕円形~楕円形
本種より縁シスチジアの幅が狭い
本種と異なり傘表皮が繊維状の匍匐した菌糸からなる
本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い
本種より柄表皮の菌糸の幅が狭い
Mycena banksiae
本種と異なりBanksia属およびユーカリ属植物を宿主とする
本種と異なり柄の基部に白色の盤を有する
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形で稀に類球形~広楕円形
本種と異なり縁シスチジアが小嚢形で頂部に嘴を有するのではなく棍棒形、広棍棒形、紡錘状便腹形
本種と異なり傘表皮が繊維状菌糸からなる
本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い
本種と異なり柄シスチジアを欠く
Mycena fuscoradiata
縁シスチジアの頂部が嘴状
縁シスチジアの表面が平滑
傘シスチジアが棍棒形で突起に覆われる
柄シスチジア表面が平滑
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が暗赤褐色~帯赤灰褐色
本種より襞の数が少ない
本種より柄の幅が狭い
本種と異なり柄の基部が成熟すると黄褐灰色を帯びる
本種と異なり柄の基部が白色のパッチ状
本種と異なり子実体に塩素臭があるのではなく臭気を欠く
本種より担子器の幅が広い
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い
本種より傘表皮の末端菌糸の幅が狭い
本種より柄表皮の菌糸の幅が狭い
Mycena seclusa
傘表面が小粒状、糠状、綿毛状などでない
肉に塩素臭がある
担子胞子がアミロイド
側シスチジアを欠く
縁シスチジアの表面が平滑
縁シスチジアが厚壁
傘表皮の末端菌糸が細い突起に覆われる
傘表皮の末端菌糸が厚壁
柄シスチジア表面が平滑
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が淡灰色で中央部が類白色
本種より襞の数が少ない
本種より柄の幅が狭い
本種より担子器が短い
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが小嚢形で嘴を有するのではなく円形
本種と異なり縁シスチジア頂部に突起を有することがある
本種より襞実質の菌糸の幅が狭い
本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い
本種より柄表皮の菌糸の幅が狭い
Mycena fuliginosa
同じSacchariferae節に含まれる
本種と異なりモーリシャスではなくブラジルなどに分布する
本種より傘の直径が小さい
本種より柄の幅が狭い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円状円筒形
本種より縁シスチジアの幅が狭い
本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い
本種より柄表皮の菌糸の幅が狭い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく円筒形
本種より縁シスチジアの幅が狭い
本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い
本種より柄表皮の菌糸の幅が狭い
Mycena umbratilis
同じSacchariferae節に含まれる
本種と異なりモーリシャスではなくブラジルなどに分布する
本種より傘の直径が小さい
本種より柄の幅が狭い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく円筒形
本種より縁シスチジアの幅が狭い
本種より傘表皮の菌糸の幅が狭い
本種より柄表皮の菌糸の幅が狭い