(仮訳)Mycena roseoquercinaQuercus ilexの葉に生息する新種
Villarreal, M. & Esteve-Raventós, F. 2000. Mycena roseoquercina, a new foliicolous species of Quercus ilex. Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde. Available at: https://www.zobodat.at/pdf/OestZPilz_9_0023-0026.pdf [Accessed April 10, 2023] 【R3-10498】2023/4/10投稿

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3行まとめ

スペインにおいてQuercus ilex subsp. ballotaの枯れ葉に生じた菌を検討し、Mycena roseoquercinaとして新種記載した。
本種はRubromargmatae節に含まれ、子実体が小型で傘が桃色、担子胞子が小型であることなどで特徴づけられた。
本種は同節の他種とは生息環境、傘の色、担子胞子のサイズや形状、シスチジアや表皮菌糸の形態などが異なっていた。
Guadalajara, Albalate de Zorita, Spain

(新種)

Mycena roseoquercina M. Villarreal & Esteve-Rav.
語源…ばら色のコナラ属の(傘の色と基質から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Mycena olivaceomarginata
同じRubromarginatae節に含まれる
本種と異なり草地に発生する
本種と子実体のサイズが異なる
本種と異なり傘が黄色~帯オリーブ色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり柄表皮の末端細胞が稀またはごく単純である
Mycena rubromarginata
本種と異なり担子胞子の幅が広い
本種と異なり傘表皮菌糸に非常に長い突起を有する
Mycena neoavenacea(フチドリクヌギタケ)
本種と異なりスペインではなく日本などに分布する
本種と異なりコナラ属植物ではなくスギやヒノキに発生する
本種と異なり枯れ葉ではなく生木の幹やコケの上などに発生する
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
本種と異なり縁シスチジア頂部に指状突起を有する
Mycena hepatica
同じRubromarginatae節に含まれる
スペインに分布する
本種と異なりコナラ属ではなくホタルイ属植物などに生じる
本種と異なり枯れ葉ではなく枯死した根茎や埋もれた茎などから生じる
本種と異なり傘が肝臓色である
本種と異なり柄が肝臓色である
本種と縁シスチジアの形状が非常に異なる