(仮訳)インドの床屋の近くから分離された好地性クレードの皮膚糸状菌の新種、Nannizzia graeserae
Sharma, R. & Shouche, Y. 2018. Nannizzia graeserae sp nov, a new dermatophyte of geophilic clade isolated from vicinity of a barbershop in India. Kavaka. Available at: https://pdfs.semanticscholar.org/65ad/b7e48374f06950b4d1c7dabd3f820743ef8d.pdf [Accessed September 12, 2019] 【R3-06582】2019/9/12投稿

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3行まとめ

インド、マハーラーシュトラ州においてヘアーベイト法で土壌から分離された好ケラチン菌の一種を検討し、Nannizzia graeseraeとして新種記載した。
本種は特異な棍棒形~円筒形で粗面の大分生子を形成することなどで特徴づけられた。
本種はインドから初めて報告された皮膚糸状菌であり、37°Cで生育可能であることから動物への感染可能性が考えられた。
India, Maharashtra, Deolgaon Raja, Buldana district

(新種)

Nannizzia graeserae Rahul Sharma, Rohit Sharma & Shouche
語源…Yvonne Gräser教授に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Nannizzia praecox
大分生子が薄壁
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトから分離された例がある
本種より大分生子の幅が狭い
本種と異なり大分生子が棍棒形ではなく槍形で先端が尖る
本種と異なり大分生子の隔壁数が(2-)3-4(-5)ではなく5-8
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Nannizzia percicolor
大分生子が薄壁
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より大分生子の幅が狭い
本種と異なり大分生子が棍棒形ではなく葉巻形
本種と異なり大分生子の隔壁数が(2-)3-4(-5)ではなく5-8
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Nannizzia fulva
大分生子のサイズの範囲が重なる
大分生子の形状が類似している
大分生子の隔壁数が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり大分生子が棍棒形ではなく広紡錘形~棍棒形
本種と異なり大分生子が薄壁ではなく薄壁および厚壁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Nannizzia gallinae
大分生子の形状が類似している
本種と系統的に異なる