(仮訳)形態およびリボソームDNA配列に基づくAnamika属のアジア産新種
Yang, Z-L. et al., 2005. New Asian species of the genus Anamika (euagarics, hebelomatoid clade) based on morphology and ribosomal DNA sequences. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208602506 [Accessed September 17, 2020] 【R3-07695】2020/9/17投稿

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3行まとめ

中国雲南省およびタイの森林で採集された菌を検討し、Anamika angustilamellataとして新種記載した。
本種はシイ属、マテバシイ属、フタバガキ属の樹下土壌に単生~群生し、傘に微細な皺があり、襞が密で、縁シスチジアが類円筒形~狭棍棒形であることなどで特徴づけられた。
また、日本産のAlnicola lactariolensAnamika属に移した。
中国雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州盈江県Geduo

(新種)

Anamika angustilamellata Zhu L. Yang & Z.W. Ge
語源…狭い襞の
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【よく似た種との区別】
Anamika indica
アジアに分布する
同じフタバガキ科樹木と関係を持つ
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国およびタイではなくインドなどに分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり傘表面が平滑
本種と異なり傘表面に被膜の名残を欠く
本種より襞の幅が広い
本種と異なり子実体に苦味を欠く
本種より担子胞子がやや短い
本種と異なり縁シスチジアに偽頭状、微尖形、または嘴形の頂部を有する
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Anamika lactariolens
アジアに分布する
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子表面が小疣状
側シスチジアを有する
傘表皮が顕著なゼラチン質でない
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国およびタイではなく日本などに分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種より襞の幅が広い
本種と異なり柄基部の幅が均一でない
本種と異なり胞子紋が褐色ではなく紫褐色
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Anamika lactariolens (Clémençon & Hongo) Matheny
旧名:Alnicola lactariolens Clémençon & Hongo
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【よく似た種との区別】
Anamika angustilamellata
アジアに分布する
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子表面が小疣状
側シスチジアを有する
傘表皮が顕著なゼラチン質でない
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本などではなく中国およびタイに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より襞の幅が狭い
本種と異なり柄基部の幅が均一
本種と異なり胞子紋が紫褐色ではなく褐色
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される