(仮訳)シダの葉面に見出されたフィロバシディウム科酵母の新種
Golubev, WI. & Sampaio, JP., 2009. New filobasidiaceous yeasts found in the phylloplane of a fern. Journal of General and Applied Microbiology. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgam/55/6/55_6_441/_article [Accessed April 12, 2020] 【R3-07219】2020/4/12投稿

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3行まとめ

ロシア、モスクワにおいてシダの一種、Athyrium filix-feminaの葉面から分離された酵母を検討し、Cryptococcus filicatusおよびその変種pelliculosusを新規に記載した。
ドイツにおいてクリスマスローズ属植物から分離された酵母も本種に含まれ、基本種と変種は培養下でのペリクル形成能の有無が異なっていた。
本種は分子系統解析でフィロバシディウム目のCylindricusクレードに含まれた。
Pushchino, Russia

(新種)

Cryptococcus filicatus Golubev & J.P. Samp.
語源…シダの
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【よく似た種との区別】
Cryptococcus filicatus var. pelliculosus
ロシアに分布する
同じAthyrium filix-feminaの葉面から分離される
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペリクルを形成する
本種とマイコシン感受性試験の一部の結果が異なる
Cryptococcus cylindricus
形態的に類似している(かつてこの種に同定されていた)
資化試験でのプロファイルがほぼ同一
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりラクトース、グリセロールを資化可能
本種と異なりエリトリトール、ガラクチトールを資化不能
本種とマイコシン感受性試験の結果が異なる
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bullera taiwanensis
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりラクトースを資化可能
本種とマイコシン感受性試験の結果が異なる
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptococcus silvicola
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりラクトース、グリセロールを資化可能
本種と異なりエリトリトール、L-リシンを資化不能
本種とマイコシン感受性試験の結果が異なる
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pushchino, Russia

(新変種)

Cryptococcus filicatus var. pelliculosus Golubev & J.P. Samp.
語源…ペリクルの
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【よく似た種との区別】
Cryptococcus filicatus
ロシアに分布する
同じAthyrium filix-feminaの葉面から分離される
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本変種と異なりペリクルを形成する
本変種とマイコシン感受性試験の一部の結果が異なる