2020年10月18日 (仮訳)フィンボスにおいてサンアソウ科植物に生じた不完全糸状菌の新種:新属新種Parasarcopodium ceratocaryiおよび新種Rhexodenticula elegiae Mel’nik, V. et al., 2004. New hyphomycetes from Restionaceae in fynbos: Parasarcopodium ceratocaryi gen. et sp. nov., and Rhexodenticula elegiae sp. nov. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-006-0072-1 [Accessed October 18, 2020] 【R3-07788】2020/10/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカのフィンボスにおいてサンアソウ科植物から分離された2種のアナモルフ菌を検討し、それぞれ新属新種Parasarcopodium ceratocaryiおよび新種Rhexodenticula elegiaeとして記載した。 前者はCeratocaryum属植物に生じ、分生子柄表面が疣状、フィアライドが列状または輪生し、分生子が円筒形で粘液質の付属物を両端に有することなどで特徴づけられた。 後者はElegia属植物に生じ、分生子柄が膝折状平滑で、分生子が淡褐色の紡錘形~広紡錘形で3隔壁を有することなどで特徴づけられた。 South Africa, Western Cape Province, Helderberg Nature Reserve (新種) Parasarcopodium ceratocaryi Melnik, S.J. Lee & Crous 語源…(属名)para+Sarcopodium属(この属に類似することから)/(種小名)Ceratocaryum属の 【よく似た種との区別】 Atrosetaphiale flagelliformis 分生子柄が有色 分生子柄が剛毛状 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子形成細胞が有色 分生子形成細胞が瓶形または長アンプル形 分生子の隔壁数が0 本種と異なり分生子が円筒形ではなく糸状 Chaetopsina intermedia 分生子柄が有色 分生子柄が剛毛状 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子形成細胞が有色 分生子形成細胞が瓶形または長アンプル形 本種と異なり分生子が円筒形ではなく鎌形または紡錘形 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく0(1) Chaetopsina mellitolunae 分生子柄が有色 分生子柄が剛毛状 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子形成細胞がアンプル形 分生子が円筒形 本種と異なり分生子形成細胞が単生または対生する Vermiculariopsiella immersa 分生子基部が時に膨大することがある 本種と異なり分生子基部が鈍頭~丸く、片側に尖った~やや尖った突起を有する 本種と異なり分生子の両端にアモルファス、粘液質の付属物を有するという特徴を欠く South Africa, Western Cape Province, Helderberg Nature Reserve (新種) Rhexodenticula elegiae Melnik, S.J. Lee & Crous 語源…Elegia属の 【よく似た種との区別】 Rhexodenticula cylindrospora 分生子のサイズが類似している 本種と異なり分生子柄が強い膝折状ではなく遠位で時に僅かに膝折状 本種と異なり分生子柄が貫生伸長するという特徴を欠く 本種と異なり分生子柄の小歯が分生子柄の全長にわたってではなく最上部に位置する 本種と異なり分生子が紡錘形~広紡錘形ではなく円筒形 本種と異なり分生子の隔壁数が常に3なのではなく(1)2-3 Pyricularia fusispora 本種と異なり分生子柄が強い膝折状という特徴を欠く 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が隔壁部で狭窄する 本種と異なり分生子頂部の細胞が丸いのではなく尖る (南アフリカ新産種) Trichocladium macrosporum P.M. Kirk