2022年4月3日 （仮訳）コスタリカおよび台湾産のHypoxylon属およびNemania属新種 Ju, Y-M., Rogers, JD. & Hsieh, H-M. 2005. New Hypoxylon and Nemania species from Costa Rica and Taiwan. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2006.11832831 [Accessed April 3, 2022] 【R3-09384】2022/4/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ コスタリカおよび台湾からHypoxylon属とNemania属の計6分類群を新たに記載した。 そのうちN. flavitexturaとN. primoluteaは培養下で典型的なGeniculosporiumアナモルフを形成した。 N. costaricensisは本属において最大の子嚢胞子を有し、N. flavitexturaは子嚢殻間の子座組織が本属で唯一黄色であった。 Costa Rica, Prov. Guanacaste, Area de Conservacion Tempisque （新種） Hypoxylon anomalum J.D. Rogers, Y.M. Ju & M. Oses 語源…異常な（Hypoxylon notatumとH. sheariiとほとんどの形質を共有する一方、いずれかの種の特定の形質を欠くことから） 【よく似た種との区別】 Hypoxylon notatum 子座が団集状である 子座あたりの子嚢殻の数が数個である 孔口周囲に淡色の領域を有する 子嚢の先端リングがヨウ素陰性 子嚢の先端リングを欠くかかなり退化的 子嚢胞子のサイズの範囲が類似している 子嚢胞子の形状が類似している 子嚢胞子のペリスポアが裂開する 本種と異なりKOH溶出性色素が橙色という特徴を欠く Hypoxylon shearii 子座が団集状である 子座あたりの子嚢殻の数が数個である 孔口周囲に淡色の領域を有する 子嚢の先端リングがヨウ素陰性 子嚢の先端リングを欠くかかなり退化的 子嚢胞子のサイズの範囲が類似している 子嚢胞子の形状が類似している 子嚢胞子のペリスポアが裂開する 本種と異なり子嚢胞子のペリスポアが平滑でない Costa Rica, Prov. Puntearenas, Zona Protectora Arenal-Monteverde, Bosque Nubosa Monteverde, Estacion Centro Cientifico Tropical, Sendero Roble （新種） Hypoxylon inconspicuum J.D. Rogers & Y.M. Ju 語源…不明瞭な（子座の形態から） 【よく似た種との区別】 Hypoxylon dieckmannii 本種と異なり子嚢殻の隆起が明瞭でない 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢の先端リングがメルツァー陰性でない 本種と異なりKOH溶出性の色素が帯ワイン色でない Hypoxylon hughesii 本種と異なり子嚢殻の隆起が明瞭でない 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢の先端リングがメルツァー陰性でない 本種と異なりKOH溶出性の色素が帯ワイン色でない Costa Rica, Prov. Puntearenas, Zona Protectora Arenal-Monteverde, Bosque Nubosa Monteverde, Estacion Centro Cientifico Tropical, Sendero Camino （新変種） Nemania chestersii var. submicrospora J.D. Rogers, Y.M. Ju & I. López 語源…Nemania chestersii var. microspora類似の 【よく似た種との区別】 Nemania chestersii 子嚢胞子表面が隆起した畝状 本変種と異なりブラジルではなくイギリスなどに分布する 本変種より子嚢胞子のサイズが大きい Nemania chestersii var. microspora 子嚢胞子表面が隆起した畝状 本変種と異なりコスタリカではなくブラジルなどに分布する 本変種より子嚢胞子のサイズが大きい Costa Rica, Prov. Puntearenas, Zona Protectora Arenal-Monteverde, Bosque Nubosa Monteverde, Estacion Centro Cientifico Tropical, Sendero Camino （新種） Nemania costaricensis J.D. Rogers & Y.M. Ju 語源…コスタリカ産の 【よく似た種との区別】 Nemania angusta 子嚢胞子の凸面に発芽溝を有する 本種より子嚢殻のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子が明色 Nemania gwyneddii 子嚢胞子の凸面に発芽溝を有する 本種より子嚢殻のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子が明色 本種と異なり子嚢殻間組織が類白色でない 本種と異なり子嚢殻間組織が柔らかいという特徴を欠く Nemania latissima 子嚢胞子の凸面に発芽溝を有する 本種より子嚢殻のサイズが小さい 本種と異なり子実体形成菌糸層が子座縁部を覆う 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子が明色 本種と異なり子嚢殻間組織が類白色でない 本種と異なり子嚢殻間組織が柔らかいという特徴を欠く Nemania quadrata 子嚢胞子の凸面に発芽溝を有する 本種より子嚢殻のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子が明色 Nemania subaenea 子嚢胞子の凸面に発芽溝を有する 本種より子嚢殻のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子が明色 台湾宜蘭県員山郷福山 （新種） Nemania flavitextura Y.M. Ju, H.M. Hsieh & J.D. Rogers 語源…黄色の組織の（子嚢殻間の子座組織の色から） 【よく似た種との区別】 Nemania aenea var. aureolutea 本種と異なり子嚢殻間の子座組織が黄色ではなく黄褐色 Nemania chrysoconia 子座が黄色 子嚢殻の隆起が明瞭である 本種と異なり子嚢殻間の子座組織が黄色ではなく黄褐色 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の形状がほぼ左右同形 Nemania carbonacea 子嚢殻の隆起が明瞭である 子嚢殻間の子座組織が柔らかい 子嚢胞子の長さの範囲が類似している 子嚢胞子の発芽溝が長い 本種と子座の幼時の色が異なる 本種と異なり子嚢殻間の子座組織が黄色でない 本種より子嚢殻のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢胞子の形状が左右同形 Nemania macrocarpa 子嚢殻の隆起が明瞭である 子嚢殻間の子座組織が柔らかい 子嚢胞子の長さの範囲が類似している 子嚢胞子の発芽溝が長い 本種と子座の幼時の色が異なる 本種と異なり子嚢殻間の子座組織が黄色でない 本種より子嚢胞子が暗色 本種と異なり子嚢胞子の両端がしばしば縮む Nemania primolutea 台湾に分布する 子座が幼時帯黄色 本種と異なり子嚢殻が隆起するのではなくしない 本種と異なり子嚢殻間の組織が炭質である 台湾台東県蘭嶼<br /> （新種） Nemania primolutea Y.M. Ju, H.M. Hsieh & J.D. Rogers 語源…初め黄色の（子座の幼時の色から） 【よく似た種との区別】 Nemania chrysoconia 子座が幼時帯黄色 本種と異なり子嚢殻が隆起しないのではなく隆起する 本種と異なり子嚢殻間の組織が炭質でない Nemania flavitextura 台湾に分布する 子座が幼時帯黄色 本種と異なり子嚢殻が隆起しないのではなく隆起する 本種と異なり子嚢殻間の組織が炭質でない Nemania diffusa 本種と異なり子座が幼時帯黄色ではなく灰色