(仮訳)新熱帯産の種の系統学的根拠および形態学的解析に基づくTrametopsis属の新知見
Gómez-Montoya, N. et al., 2017. New insights on Trametopsis Tomšovský (Polyporales Gäum) based on phylogenetic evidences and morphological analyses of neotropical species. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.311.2.3 [Accessed February 4, 2022] 【R3-09210】2022/2/4投稿

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3行まとめ

アルゼンチンで採集された材生息菌の一種を検討し、Trametopsis aborigenaとして新種記載した。
また、分子系統解析によりT. cervinaが複数種からなることを示したほか、Antrodiella luteocontextaTrametopsis属に移した。
担子胞子の形状や肉が1菌糸型で管孔が2菌糸型であること、菌糸がメタクロマティックであることなど見落とされていた形質を見出し、本属の概念を修正した。
Argentina, Salta, Dpto. Sta. Victoria West, Parque Nacional Baritú-Lipeo-(to Baritú)

(新種)

Trametopsis aborigena Gómez-Montoya & Robledo
語源…土着の
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【よく似た種との区別】
Trametopsis cervina(ミノタケ)
材生息菌である
子実体ががっしりとしている
傘表面に環紋をあらわしビロード状~剛毛状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアルゼンチンではなくチェコなどに分布する
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Trametopsis luteocontexta (Ryvarden & de Meijer) Gómez-Montoya, Robledo & Drechsler-Santos
旧名:Antrodiella luteocontexta Ryvarden & de Meijer
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【よく似た種との区別】
Trametopsis brasiliensis
傘表面に環紋をあらわさない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が僅かに屈曲するのではなく顕著に屈曲する~ソーセージ形