(仮訳)地衣に関連するアンズタケ目の小型菌核形成性の新種
Diederich, P. et al., 2014. New lichen-associated bulbil-forming species of Cantharellales (Basidiomycetes). The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/new-lichenassociated-bulbilforming-species-of-cantharellales-basidiomycetes/429164960D09233D528F9CA71334BCCD [Accessed October 24, 2019] 【R3-06706】2019/10/24投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

スコットランドにおいて岩上生痂状地衣に生じ、白色の小型菌核を形成した菌を検討し、新属新種Burgellopsis niveaとして記載した。
また、南米においてツメゴケ目地衣の地衣体や子器に生じた菌を検討し、新属新種Bulbilla applanataとして記載した。
この他にBurgella luteaおよびCeratobasidium bulbillifaciensの2新種を記載した。
Bolivia, Dept. La Paz, Prov. Nor Yungas, Coroico village

(新種)

Bulbilla applanata Diederich, Flakus & Etayo
語源…扁平な
mycobank_logoSpecies_Fungorum

Bolivia, Dept. La Paz, Prov. Franz Tamayo, near Apolo village

(新種)

Burgella lutea Diederich, Capdet, A. I. Romero & Etayo
語源…黄色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Burgellopsis nivea
本種と異なりボリビアおよびアルゼンチンではなくスコットランドに分布する
本種より小型菌核のサイズが顕著に大きい
本種と異なり小型菌核が黄色ではなく白色
本種と異なり細胞に黄色の油滴を含まない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Burgella flavoparmeliae
同じウメノキゴケ科地衣を宿主とする
細胞に橙色の油滴を含む
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣と常に関係を持つとみられる
本種より小型菌核のサイズが僅かに大きい
本種と異なり小型菌核が黄色~橙黄色ではなく蜜色
本種と異なり小型菌核を除去しても痕が残らないのではなく明瞭な痕が残る
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Great Britain, Scotland, VC 82, East Lothian, Lammermuir Hills, Lamb Burn

(新種)

Burgellopsis nivea Diederich & Lawrey
語源…雪色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Burgella lutea
本種と異なりスコットランドではなくボリビアおよびアルゼンチンに分布する
本種より小型菌核のサイズが顕著に小さい
本種と異なり小型菌核が白色ではなく黄色
本種と異なり細胞に黄色の油滴を含む
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Burgella flavoparmeliae
本種と異なりスコットランドではなくボリビア、エクアドルなどに分布する
本種より小型菌核のサイズが顕著に小さい
本種と異なり小型菌核が白色ではなく黄色
本種と異なり細胞に黄色の油滴を含む
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Burgoa angulosa
小型菌核が白色
本種より小型菌核が不規則形でしばしば角ばる
本種と異なり菌糸にクランプを有する
本種と異なり細胞が明瞭に鎖状に配列する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Germany, Hessen, Gießen, Parkplatz bei Sporthalle im Süden von Heuchelheim

(新種)

Ceratobasidium bulbillifaciens Diederich & Lawrey
語源…小型菌核形成性の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Athelia arachnoidea
本種と異なり子実体をしばしば形成する
本種と異なり菌糸体をしばしば形成する
本種と異なり典型的には遥かに大型の菌核を形成する

(その他掲載種)

Burgella flavoparmeliae Diederich & Lawrey
※本種の新宿主としてウメノキゴケ属地衣を報告した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Burgella lutea
同じウメノキゴケ科地衣を宿主とする
細胞に橙色の油滴を含む
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣と関係を持たないことがある
本種より小型菌核のサイズが僅かに小さい
本種と異なり小型菌核が蜜色ではなく黄色~橙黄色
本種と異なり小型菌核を除去すると明瞭な痕が残るのではなく痕が残らない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Burgellopsis nivea
本種と異なりボリビア、エクアドルなどではなくスコットランドに分布する
本種より小型菌核のサイズが顕著に大きい
本種と異なり小型菌核が黄色ではなく白色
本種と異なり細胞に黄色の油滴を含まない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される