2014年7月21日 （仮訳）ブラジルのロンドニア州および隣接するアマゾナス州の熱帯雨林で見出されたシロアリの巣に発生する地衣の新種 Aptroot, A. & Cáceres, MES., 2014. New lichen species from termite nests in rainforest in Brazilian Rondônia and adjacent Amazonas. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282913000340 [Accessed July 20, 2014]. 【R3-00924】2014/07/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ブラジル・アマゾンの熱帯雨林において、シロアリの巣に発生したBacidia termitophilaなど4種の地衣を新種記載した。 地上のシロアリの巣から地衣が見出されたが、ほとんどの種は樹上の巣にも発生していた。 熱帯雨林の土壌には通常地上生地衣は見られないが、シロアリの巣がそれらの地衣の基質として重要であることが示唆された。 Brazil, Rondônia, Porto Velho, Parque Natural Municipal de Porto Velho （新種） Bacidia termitophila Aptroot & M. Cáceres 語源…シロアリを好む 【よく似た種との区別】 Malmidea hypomela 全体的にやや類似している Brazil, Amazonas, Fazenda São Francisco off BR319, 30 km N of Porto Velho （新種） Coenogonium coppinsii Aptroot & M. Cáceres 語源…（明記はされていないが）Brian John Coppinsに献名 【よく似た種との区別】 Coenogonium lisowskii 新熱帯に分布する 子器のサイズが小型 子嚢胞子が細長い 本種と異なりシロアリの巣ではなく葉に発生する 本種と異なり子器が淡い帯暗灰褐色ではなく非常に淡いワックス色（帯黄色） Coenogonium chloroticum ブラジルに分布する 形態的にかなり類似している 本種と異なりシロアリの巣ではなく樹上に発生する 本種と異なり子器が杯形ではなく広く開く 本種より子嚢胞子の幅が狭く、2.5 μm未満 Brazil, Amazonas, Fazenda São Francisco off BR319, 30 km N of Porto Velho （新種） Fellhanera termitophila Aptroot & M. Cáceres 語源…シロアリを好む Brazil, Amazonas, Fazenda São Francisco off BR319, 30 km N of Porto Velho （新種） Micarea termitophila Aptroot & M. Cáceres 語源…シロアリを好む 【よく似た種との区別】 Micarea paratropa 子嚢胞子が無隔壁 子実層がKOH陽性で紫色に呈色する 子実下層が暗褐色 本種と異なり地衣体が緑色ではなく類白色 本種より子嚢胞子が長い