(仮訳)新属新種Pseudobambusicola thailandica由来の殺線虫活性および抗真菌活性を有する二次代謝産物
Rupcic, Z. et al., 2018. New nematicidal and antimicrobial secondary metabolites from a new species in the new genus, Pseudobambusicola thailandica. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/23341/download/pdf/ [Accessed April 16, 2018].
【R3-05039】2018/4/16投稿

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3行まとめ

タイの熱帯雨林で植物の枝に発生した菌を検討し、新属新種Pseudobambusicola thailandicaとして記載した。
本種は分生子殻、フィアロ型分生子形成細胞、大分生子と小分生子を形成し、分子系統解析では本種はスルカティスポラ科菌類とクレードを形成した。
本種は培養下で殺線虫活性を示し、6種類の新規化合物(タイラノンA-F)を産生した。
Thailand, Lop Buri Province, Chai Badan, Wang Kan Lueang Arboretum, Wang Kan Lueang Waterfall

(新種)

Pseudobambusicola thailandica Hern.-Restr. & Crous
語源…(属名)偽のBambusicola属/(種小名)タイの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bambusicola spp.
形態的に類似している
本種と異なり分生子形成細胞がフィアロ型ではなくアネロ型
本種と異なり分生子が無色ではなく淡褐色または褐色
ITS+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりスルカティスポラ科ではなくバンブシコラ科クレードに含まれる)
Neobambusicola strelitziae
分生子殻を形成する
分生子形成細胞がフィアロ型
大分生子が楕円形~紡錘状
小分生子が類円筒形
ITS+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じスルカティスポラ科クレードに含まれる)
本種と異なりタイではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なり植物の枝ではなく葉に発生する
本種と異なり分生子果が暗褐色で平滑~僅かに小疣状の菌糸に覆われるという特徴を欠く
本種と異なり分生子殻にしばしば円筒形の頸部を有するという特徴を欠く
本種と異なり培養下で厚壁胞子を形成しない
本種と異なり”deoxyphomalone”の産生が知られていない
ITS+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される