(仮訳)ブラジル北東部、ペルナンブーコ州の大西洋岸森林断片におけるハラタケ目菌類の新記録
Wartchow, F. et al., 2012. New records of Agaricales from Atlantic Forest fragments of Pernambuco, Northeast Brazil. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000118/00000001/art00016 [Accessed April 6, 2015].
【R3-01712】2015/04/07投稿

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3行まとめ

ブラジル、ペルナンブーコ州の大西洋岸森林においてハラタケ目菌類の調査を行い、5種を報告した。
そのうち、従来トリニダード(およびマルティニーク、ドミニカ)から知られていたEntoloma aripoanumをブラジル新産種として報告した。
Crepidotus flavusなど3種をブラジル北東部新産種として、Trogia cantharelloidesをペルナンブーコ州新産種として報告した。

(ブラジル北東部、ペルナンブーコ州新産種)

Crepidotus flavus Capelari
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【よく似た種との区別】
Crepidotus sulphurinus(フジチャヒラタケ)
形態的に非常に類似している
子実体が黄色系
本種と異なり担子器が2胞子性でない
本種ほど担子胞子が球形でない(ただし球形~類球形との報告もある)
本種と異なり縁シスチジアがほとんどの場合紡錘状または小嚢形/瓶形なのではなくやや棍棒形(ただし小嚢形のシスチジアの報告もある)
Crepidotus citrinus
形態的に非常に類似している
子実体が黄色系
本種と異なり担子器が2-4胞子性ではなく常に4胞子性
本種と異なり縁シスチジアがほとんどの場合紡錘状または小嚢形/瓶形なのではなく棍棒状円筒形でしばしば狭窄する
Crepidotus brunswickianus
南米に分布する
子実体が黄色系
担子胞子が類球形

(ブラジル新産種)

Entoloma aripoanum Dennis
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(ブラジル北東部、ペルナンブーコ州新産種)

Entoloma tucuchense Dennis
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【よく似た種との区別】
Calliderma fibulatum
傘表面が小粒状
傘表皮が子実層状被
Calliderma rimosum
肉眼的に類似している
傘表面が小粒状
傘表皮が子実層状被
本種より傘が老成するとより強く亀裂を生じる
本種と異なり傘縁部が反曲する
本種と異なり襞が直生ではなく湾生する
本種と異なり縁シスチジアを有する(円筒状棍棒形~便腹形)
Calliderma caeruleosplendens
傘表面が小粒状
傘表皮が子実層状被
Entoloma foldatsii
傘表面が小粒状
傘表皮が子実層状被
Entoloma pruinatocutis
傘表面が小粒状
傘表皮が子実層状被

(ブラジル北東部、ペルナンブーコ州新産種)

Lepiota erinana Dennis
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(ペルナンブーコ州新産種)

Trogia cantharelloides (Mont.) Pat.
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