(仮訳)インド新産種、Amanita citrinoannulataおよびA. pakistanica
Mehmood, T. et al., 2021. New records of Amanita citrinoannulata and A. pakistanica (Amanitaceae) from India. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://www.creamjournal.org/pdf/CREAM_11_1_23.pdf [Accessed April 21, 2023] 【R3-10533】2023/4/21投稿

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3行まとめ

インドのヒマラヤ北西部からAmanita citrinoannulataおよびA. pakistanicaをインド新産種として報告した。
両種ともウッタラーカンド州の森林に産し、前者はモミ属の樹下、後者はモミ属、コナラ属、ヒマラヤスギ属の混交林に発生していた。
両種との同定は形態形質のほか、nrLSUの塩基配列によっても確かめられた。

(インド新産種)

Amanita citrinoannulata Y.Y. Cui, Q. Cai & Zhu L. Yang
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【よく似た種との区別】
Amanita spissa
中国に分布する
形態的に類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国、インドではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり子実体が大型である
本種と異なり傘が灰色でオリーブ色を帯びない
本種と異なり外被膜が白色~汚白色
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita rubescens(ガンタケ)
子実体が赤変する
本種と異なり傘が褐色
本種と異なり担子胞子が楕円形~長形
本種より担子胞子の幅が狭い
Amanita flavorubens
子実体が赤変する
本種と異なり傘が黄色~褐色
本種と異なり傘表面のつぼの名残がレモン色のパッチ状である
本種より担子胞子の幅が狭い

(インド新産種)

Amanita pakistanica Tulloss, S.H. Iqbal & Khalid
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【よく似た種との区別】
Amanita parvipantherina
本種と異なり傘が帯褐色
本種より傘縁部の条線が短い
Amanita pseudosychnopyramis
子実体が小型~中型
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり傘表面の外被膜の名残が灰色~帯褐灰色の円錐形~角錐形
本種と異なり柄基部の塊茎に短い襟を伴う
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形