(仮訳)ポーランドにおけるLobaria amplissimaの新記録
Zalewska, A. & Bohdan, A., 2012. New records of Lobaria amplissima (Lobariaceae, Ascomycota) in Poland. Acta Mycologica. Available at: https://pbsociety.org.pl/journals/index.php/am/article/view/2653 [Accessed June 15, 2016].
【R3-03021】2016/06/16投稿

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3行まとめ

ポーランドから非常に稀な地衣、Lobaria amplissimaを報告した。
本種はポーランドにおいてはビャウォヴィエジャの森の良好に保護された地域に限って分布し、常にセイヨウトネリコの樹皮に発生していた。
本種をポーランドにおけるレッドリストおよび低地老齢林の指標種リストに掲載するべきとした。

(その他掲載種)

Lobaria amplissima (Scop.) Forssell
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lobaria virens
中欧に分布する
生息環境が類似している
ごく稀な種である
地衣体が湿時緑色
粉子器の形態が類似している
粉子のサイズが類似している
セファロディアにシアノバクテリアを含む
本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない
本種より地衣体が薄い
本種と異なり地衣体上面が乾燥時灰白色~銀白色ではなく緑色~淡い帯緑褐色
本種と異なり地衣体表面が平滑または稀に皺状
本種と異なり地衣体表面にしばしば光沢を有する
本種と異なり常に子器を有する
本種より子器のサイズが大きい
本種と異なり子器盤が赤褐色ではなくばら色、橙赤色、褐色
本種と異なりセファロディアが内在性またはしばしば表在性なのではなく常に内在性
本種と異なり地衣体に緑藻を含む
本種より子嚢胞子が短い
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり粉子が桿形ではなく末端で幅広くなる
本種と異なり地衣成分を欠く
Lobarina scrobiculata
ポーランドに分布する
主要な地衣成分としてm-スクロビクリンを含む
シアノバクテリアと共生する
髄層がC陰性
髄層がKC+濃橙桃色
本種と異なり地衣体上面が乾燥時灰白色~銀白色、湿時帯緑灰色ではなく乾燥時帯黄灰色~青灰色で縁部が褐色、湿時暗青灰色
本種と異なり地衣体表面に窪みや畝を有する
本種より裂片の幅が広い
本種と異なり裂芽状のコンソレディアを有する
本種と異なり共生藻として緑藻を有さない
本種と異なり髄層がP+橙色
本種と異なり髄層がK+黄色
Lobarina pulmonaria
ポーランドに分布する
老齢林に生息する
樹皮生地衣である
セファロディアにシアノバクテリアを含む
髄層がC陰性
本種より普通種である
本種と異なり地衣体上面が乾燥時灰白色~銀白色、湿時帯緑灰色ではなく乾燥時帯黄灰色~褐色、湿時鮮やかな緑色
本種と異なり地衣体表面に窪みや畝を有する
本種より裂片の幅が広い
本種と異なり典型的な裂芽を有する
本種と異なり典型的な粉芽を有する
本種と異なり地衣体に共生藻として緑藻のDictyochloropisis reticulataを含む
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸などを含む
本種と異なり髄層がP+橙色
本種と異なり髄層がK+黄橙色
本種と異なり髄層がKC+濃橙桃色ではなく黄橙色
Flavoparmelia caperata(キウメノキゴケ)
同所的に分布する(西欧、ポーランドなど)
同時に発生することがある
地衣体が葉状でロゼットを形成する
地衣体が湿時緑色を帯びる
地衣体表面が皺状
髄層がC陰性
本種と異なりポーランドにおいてセイヨウトネリコのみではなくAlnus glutinosaの幹における発生も知られている
本種と異なり地衣体上面が乾燥時灰白色~銀白色ではなくより明るい黄緑色
本種と異なり粉芽塊を形成する
本種と異なりセファロディアを欠く
本種より地衣体下面のトメンタがずっと暗色の帯黒色
本種と異なり髄層がP+橙赤色
本種と異なり髄層がKC+濃橙桃色ではなく赤色
本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸、カペラート酸、およびウスニン酸を含む
Lobaria quercizans(カラフトエビラゴケ)
北米に分布する
地衣体の外観が非常に類似している
本種と異なりヨーロッパに分布せず主に北米に分布する