(仮訳)ブラジル半乾燥地域におけるスッポンタケ目菌類の新産種
Lima, AA. et al., 2019. New records of Phallales (Basidiomycota) from Brazilian semi-arid region. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://www.creamjournal.org/pdf/CREAM_9_1_2.pdf [Accessed October 1, 2019] 【R3-06639】2019/10/1投稿

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3行まとめ

ブラジル、セアラー州の半乾燥地域においてスッポンタケ目菌類の調査を実施し、5種を同定した。
そのうちLaternea dringiiをメキシコ以外からの2番目の報告であり、Mutinus albotruncatusは世界で2番目の報告となった。
Phallus indusiatusなどをブラジル半乾燥地域新産種として報告した。

(その他掲載種)

Clathrus columnatus Bosc
ヨツデタケ
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【よく似た種との区別】
Laternea triscapa
本種と異なりグレバが腕の上部の内側に散在するのではなく”glebifer”に限って分布する
Pseudocolus fusiformis
本種と異なり腕が基部で結合する

(ブラジル半乾燥地域、セアラー州新産種)

Laternea dringii A. López, D. Martínez & J. García
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【よく似た種との区別】
Laternea triscapa
形態的に類似している(同種との意見もある)
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり托が基部で帯桃色、頂部で朱色である
本種と異なり腕の断面が台形の管からなる
Laternea pusilla
本種と異なり”column”にとさか状突起を有する
本種と異なり托が黄褐色~鮭桃色

(その他掲載種)

Mutinus albotruncatus B.D.B. Silva & Baseia
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【よく似た種との区別】
Mutinus zenkeri
本種と異なり子実体の稔性部位に不完全かつ脆い膜を伴う
Mutinus boninensis(シマイヌノエフデ)
偽柄に白色の不稔部位を有する
本種と異なり子実体の稔性部位頂部が尖った完全な輪状
Mutinus borneensis(コイヌノエフデ)
本種より子実体の稔性部位が長い
本種と異なり子実体の稔性部位が鮭桃色または赤色

(ブラジル半乾燥地域、セアラー州新産種)

Mutinus argentinus Speg.
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【よく似た種との区別】
Mutinus bambusinus(キツネノエフデ)
形態的に類似している(同種との意見もある)
本種と異なり子実体の2/3を不稔部位が占める
本種と異なり子実体に偽柔組織からなる突起を有する
本種と異なり子実体頂部に小型で表面が疣状の不稔部位を有する

(ブラジル半乾燥地域、セアラー州新産種)

Phallus indusiatus Schltdl.
キヌガサタケ
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【よく似た種との区別】
Phallus impudicus(スッポンタケ)
本種と異なり菌網を欠く
Phallus aureolatus
菌網が白色
偽柄が白色
本種と異なり托頂部に白色の偽柔組織からなる帽を伴う
本種と異なり托表面が皺状または小皺状
本種と異なりつぼが帯桃色